図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

NATIONAL LIBRARY(マーレ,モルディブ)

モルディブの旅の2日目は、マアフシ島へ。
当日、マーレの西側のフェリーターミナルで時刻の念押し確認をしようとすると、なんと、マアフシ行きの船が出るのはここでは無く、HENVEIRU FERRY TERMINALから出るとのこと。
港へのアクセスを考えて宿を選んだのに。。
どこかと思えば、前日空港からのフェリーを降りた、東側のターミナルでした。
とても遠いのでタクシーで行けと言われましたが、出航まで30分のところ、早歩きで20分で到着。
間に合いました。

マアフシ行きのフェリー

ネット上では、西側のターミナルから出るという情報ばかりなので要注意!
最近変わったのかもしれませんが、少なくともこの時は東側からでした。

1時間半ほどで、マアフシに到着。

マアフシの港

マアフシは、主に欧米人旅行者で溢れ返る、垢抜けた島。

15分歩けば端から端まで行ける島なのに、地元民はなぜか皆スクーターを愛用。
シュノーケルで海を堪能し、
2日後に別の島に渡るため、一旦マーレに戻ります。

行きのフェリーはUS$5でしたが、宿の人によると、US$2のフェリーもあるとのこと。
設備レベルも大差なく、出発時間もほぼ同じ。当然安い方に乗りましたが、
色々と謎です。

マーレでは6時間ほど時間があります。
街には荷物預かり所もコインロッカーも無いので、キャリーバッグを引きながら観光。道は悪くないので意外に平気でした。

この国の数少ない観光スポットが、港から半kmほどの所に集中しています。
フクル・ミスキー(金曜モスク)は、モルディブ最古の建築とか。

その向かいは大統領官邸。今は使われていないそうですが。中には入れず、門の外から覗くのみです。

魚市場。漁業は、観光と並ぶ国の主要産業。

南洋らしくカラフルな魚が並んでいるのかと思えば、ほぼカツオとマグロのみ。

3日前に入れなかった、国立図書館に来ました。この日は開いています。

中に入ると、受付のような机が。しかし誰もいません。
階段で上に行きます。
すると踊り場に、探していたロッカーが!
しかしあいにく、旅行カバンが入るサイズではありません。
カバン持込禁止みたいなので、仕方なくロッカー前に置いておきました。治安は良いので、盗まれる心配はまずありません(、と思っています)。

図書館フロアに着くと、モルディブらしいふくよかな女性がニコニコと接してくれました。
ロビーには机が4つ。静かに勉強する学生が3人。
ロビーの周りに幾つかの部屋があります。

まずは、Chinese Centerという部屋へ。
棚に並んでいるのは、ディヴェヒ語の本ばかり。ペーパーバック、冊子のような簡素な本が多め。
しかし文字ばかりで、何の本かは分からない。。
写真入りの雑誌もありましたが、中国に関する本というわけでも無さそう。
何がChineseなのかは分かりませんでした。

続いて、English Collection。
文字通り英語の本の部屋でした。
こちらは本棚に分野が書かれている、と思ったら、FICTION、NON-FICTIONのみ。
ここにもChinese Collectionという棚があり、こちらは中国語の本が並んでいます。
DVDや、中国を紹介する英語の本も。日本語の本が紛れ込んでいないかと思いましたが、ありません。

日本に関する本が何か無いかと、文芸書で村上春樹三島由紀夫辺りを探してみましたが、ありませんでした。
旅行書には、Lonely Planetなど日本のガイドブックもありました。

本には分類番号、作者の頭文字の書かれたラベルが貼ってあり、番号順に並んでいる模様。
日本のものと似ているので、分類体系は国際標準なのか?とこの時初めて意識しましたが、どうやら分類法は幾つかあり、たまたま似ていただけのよう。

Computerの本は、やはり0番台のようで、端の方にありました。
数百冊ありますが、やや古そうな本ばかり。

机、椅子の周りには、ヨギボー風の巨大なソファが多数。中国製みたいですが。

mohamed ismail didi maalamなる部屋の扉には、閉めるなと書いてあり、半開き。
大判の冊子が並んでいます。
中は新聞の縮刷版でした。これもディヴェヒ語のみ。

中央は、National Collection。
ここがメインの部屋かと思ったら、authorized personnel onlyとのことで、入れませんでした。

トイレは綺麗ですが、紙が無い!中東によくある、手持ち式のシャワーがあるのみ。この国で安心してトイレに入れるのは、空港とホテルくらいかも。
イスラムの国らしく、Prayer Roomもありました。

Quiet Study Roomなる部屋も。中は覗きませんでしたが、真面目な学生が勉強に励んでいるのでしょうか。

外観は荘厳ながら、実際は気軽に利用できる感じの図書館でした。
開架の範囲の規模で言えば、日本なら市立図書館レベルですが。ディヴェヒ語の出版物はそこそこ充実していることも分かりました。
もっとも、この国で本屋さんを見かけたことが無いのですが。。

一階には、Art Galleryがあるのですが、内装工事中のようで閉まっていました。

国立博物館もこの近くにあります。

内容の割に入場料が高い(100ルフィア:約900円)、とネット上では不評なのですが、他に見る所も無いので入ろうとすると、、

155ルフィアに値上がりしている!
どうしようか迷っていると、アジア人グループが来て、やはり料金を見て文句を言いながら引き返していきます。
それを見て、私も入る気を失くしました。

昼食を摂ろうとするも、ガイドブックで目をつけた店は無くなっていたりして、街をウロウロ。

ようやく見つけた冴えないインド料理店でカレーを食べてから、モルディブ最大のモスク、イスラミックセンターへ。

ムスリムの人は、入れる時間が制限されています。入れる時間であることを確認して入ってみましたが、観光客の姿は他にありません。
二階をウロウロしていると、三階に上ってみろ、と声をかけてくれる人がいました。
写真撮影もOKとのこと。私の経験上、モスクや教会内は大抵撮影禁止なので、本当に?と思いましたが、OKと言われたので。

地球の歩き方には、ここにイスラム図書館があると書いてあるのですが、見当たりません。聞いてみると、別の新しく建ったモスクに移った、とのこと。

東海岸まで行くと、モダンなモスクが建っていました。

king salman mosque

入って良いものか分からず、周囲を歩いていると、やはり声をかけてくる人が現れました。曰く、ここは厶スリム以外は入れない、とのこと。
本当か?と思いましたが、どうせ図書館があっても私に読める本は無いだろうし、追求は断念。
暑い中、これ以上は歩き回れないと判断、フェリーターミナルに戻って小休止。
空港にフェリーで渡り、空港からスピードボートで、次の宿泊地ラスドゥ島へ向かいました。

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