坂戸市の北浅羽桜堤公園にやって来ました。荒川の支流、越辺川の畔です。
臨時駐車場が作られていましたが、がらがら。不吉な予感がします。
ネットで調べたところでは、桜は満開という情報があったのですが。。
桜並木は、完全に葉桜。目を疑いました。
時折、見事に花を咲かせている木があるのが不思議ですが。
どうやらここは、早咲きの品種が主流で、とうに見頃は過ぎていたようでした。
周囲の民家や道路沿いの桜は、まだまだ綺麗でした。
気を取り直し、次は坂戸市の中央図書館へ。
桜堤からは3kmほど、坂戸駅から北に600mほどの町外れにあります。
裏手にある駐車場はかなり小さめ。駐車場は60台と案内されているので、他の場所にもあるようですが。
正面はこちら。壁にレリーフが飾られていて、美術館のような風格です。
内側には、如何にも図書館というべき彫刻もありました。
外階段で、二階に直接上がることが出来ます。
二階から中に入ると、小さな郷土資料展示コーナーがありました。
奥に進むと、更に大きな展示コーナーも。
坂戸出身の製紙王、貴族院議員の大川平三郎が大々的に紹介されています。
大川氏のことは以前、勝呂分館を訪れた時に学んでいたのですが、渋沢栄一の甥であったというのはここで初めて知りました。先に訪ねた、越辺川の築堤も行ったとか。
参考調査室もあります。
三方の壁伝いの棚が、郷土資料。
大川平三郎の本も多数、彼の関わった王子製紙の社史もありました。
渋沢栄一はもちろん、塙保己一、川越、秩父事件、三ヶ島葭子など、埼玉県全般の関連書籍、資料が揃っています。
館内の階段で一階に下ります。
館内随所に絵画が飾られていたり、中央通路は吹き抜けになっていたり、まさしく美術館というか、大袈裟に言えば宮殿のような造り。
正面玄関から入ると、通路の左が児童書、右が一般書です。
全体的に古い本が多く、40年くらい前の本が普通に棚に置いてあります。
AVコーナーにはCD、DVDがありました。
DVDは地味なケースに移されています。映画は1/4ほど。
文芸書は棚に入り切らないのか、机の上に並べられています。
と思ったら、返却された本でした。
高い壁沿いの棚には、文学全集などがずらり。圧巻です。
窓の下の、低い壁沿いは雑誌コーナー。二辺の壁をL字型に使って、200誌近くが横並びになっている様は、これも圧巻。
洋書コーナーも充実。英語のみで、新しい本はあまり無いように見えましたが。
文庫、新書もかなり豊富。棚の上にも本が置かれています。
埼玉・坂戸の本は一階にもありました。
行政資料、ローカルな文芸誌などがあります。
コンピュータの本は、あまり高度な物はありませんが、量はまあまあ。
「地球の歩き方」は、’08から最新の’24まで、年代はバラバラ。大半は08〜09年版でした。
漫画も少しありました。
大判が多く、「AKIRA」「永井豪のサムライワールド」など、あまり他所では見かけない物も。
飯高節子文庫なる寄贈本の棚もあります。
古典、歴史関係が好きな人だったようです。
蔵書数は約26万冊。開館は1984年のようです。
コロナ禍中の2021年初めには、妙に長い期間休館していたり、分館が週2日しか開いていなかったりで、
一体どういう所なのだろうと密かに気になっていた坂戸市の中央図書館、
その実はなかなか貫禄、風格のある図書館でした。