図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

古河市古河図書館(茨城県)

谷中村の跡を見学した後、この日4県目の茨城県を目指し、渡良瀬遊水池の管理用道路を東に向かいます。
自己責任で通ることは禁止されていないみたいですが、道幅は狭く、分岐が多く、時折未舗装だったりして、お世辞にも快適とは言えません。が、北海道の湿原のような見事な光景が見られます。

そもそも通り抜けが出来るのか、よく分からないまま走っていたのですが、無事野木町まで抜けられました。
ここはまだ栃木県。南に2kmほど走り、もはやこの日何度目か分からない県境越えをし、茨城県古河市に入りました。

そして、この日4県目、5館目の図書館、古河図書館に着きました。
1日に4県の図書館を回ったのは、自己新記録。

隣にはハローワーク、裏には保育園があります。
古河駅から北東に半kmほどの、町の中心部というか町外れというか微妙な場所。

保育園側の裏口

中に入ります。
少々古さを感じさせる館内は、高めの木製の棚が狭めのピッチで並び、なかなかの本の密度。
低めの雑誌棚の上には、新書がずらり。
窓の下にも、本を置けるだけ置いています。文庫、ノベルス、ハヤカワ・ミステリ、司馬遼󠄁太郎や松本清張の全集等々。

郷土ゆかりの作家として、小林久三、大槻義彦佐江衆一など多くの人の本が並んでいました。
その中の和田芳恵は、北海道長万部の出身のはず。何の縁かと思ったら、晩年土浦の大学に勤め、墓所が古河にあるようです。

郷土資料は、本棚の脇の小さな棚に分散しています。
郷土ゆかりではなく「郷土の作家」として、永井路子の本が多数ありました。

コンピュータ本はそこそこの数。新しい本が多めです。
雑誌は50誌ほどと少なめ。
CD、DVDは入ってすぐの所にありました。

今の施設は1980年からですが、最初の開館は明治22年とか。歴史ある街の、歴史ある図書館です。
蔵書数は約20.8万冊。

閉館の6時が迫り、退館。
その後は駅の反対側にある、古河城址の駐車場にバイクを停め、市内を散策。
城址には立派な歴史博物館が建っていますが、もちろん既に閉まっています。

狭い範囲ですが、古い家並みが残っています。茨城の小京都と呼ばれることもあるとか。

郷土の作家として取り上げられていた、永井路子の旧家もありました。もっと早い時間なら、中を見学できたようですが。

篆刻美術館も気になりましたが、当然時間外。

よこまち柳通りは、旧日光街道。嘗ては古河で一番の賑わいだったとか。

最後に再び県境を超え、埼玉の我が家に帰りました。

施設案内/古河市公式ホームページ