図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

千早赤阪村くすのきホール図書室(大阪府)

三連休+有休を利用し、車で奈良に帰省しました。
2日目はそこから更に足を伸ばします。中途半端に未開通なせいで今いち速くない京奈和道を通り、御所から水掛峠を抜け、大阪府にやって来ました。ここは大阪府唯一の村、千早赤阪村
まずは沿道にあった建水分神社へ。
超急な坂の先に、駐車場と神社がありました。
更に階段の上に、重要文化財の社があります。

すぐ隣には、楠木正成を祀る南木神社。

左が建水分神社、右が南木神社

少し先に行くと、道の駅、郷土資料館、そして図書館が集まっています。
郷土資料館の前には、楠木正成生誕地の碑が建っていました。

資料館の中では、村の歴史や史跡に加え、やはり楠木正成の生涯を紹介。

郷土資料館

その隣はその名もくすのきホール。
この中に、府内唯一の村立図書館があります。

くすのきホール

入口横に「古事類苑」「国史大系」「譯註日本律令」など、重々しい本が並べられています。
大学教授の寄贈とか。

小さな館内は、木の棚とスチール棚が混在。
児童書が半分以上と見え、絨毯敷きのスペースもあります。

カウンターの横には、くすのきコーナー。
楠木正成の関連本、私本太平記太平記が揃っています。

新書、文庫はかなり色褪せています。
文庫本は、時代小説以外はなぜかほぼ講談社文庫だけ。
赤川次郎柴田錬三郎西村寿行など、一昔前の人気作家が目立ちます。
他の本も、全体的にやや古めでしょうか。
コンピュータの本は数冊でした。
雑誌は十誌ほど。
CD、DVDもほんの少しありました。

開館は1998年、蔵書数は約2.8万冊。小さな村の小さな図書館でした。

お隣の、道の駅ちはやあかさかは、日本一かわいい道の駅を自称。

確かに、こんな小規模なものは初めて見ました。
一応小さなカフェ、外には野菜販売所もあります。

村には、楠木正成ゆかりの山城が多数。
千早城跡、上赤阪城跡は半分山登りになりそうなので、暑さも考えて今回は断念。
容易に行けそうな、下赤阪城跡へ。日本の棚田百選にも選ばれているという、棚田が広がっています。

小さな駐車場があるにはありましたが、城跡からは離れています。
ここもそれなりに歩くことになりましたが、大阪の街を遠望しつつ、稲穂の垂れる棚田の中を行くのは、実に爽快。

城跡を示すものは、これだけ。その下には中学校があり、ちょうど運動会の最中でした。

天気に恵まれた連休初日とあり、混雑を覚悟してきたのですが、どこも人は少なめ。まさに大阪の秘境でした。

くすのきホール図書室利用案内/千早赤阪村