図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

飛騨市図書館(岐阜県)

高山を出て、国道41号線を北に向かいます。
バイクで半時間も走ると、飛騨古川。
国道を外れて町に入っていくと、お目当ての図書館がすぐ見つかりました。
嘗ての古川町は、合併により今は飛騨市。こちらが市役所。

その隣にあるのが図書館。と言っても全部ではなく、市役所の一部も入っているようですが。

ここはアニメ映画「君の名は。」に登場したことで、ファンの聖地と化しているそう。
私のような図書館マニアならずとも遠方から訪れる人が多い、珍しい図書館。
当然写真を撮りたがる人も多く、簡単に許可証を借りられました。

映画を観たのは、6年ほど前に1回だけ。正直、綺麗な図書館が出てきたことは覚えているのですが、どんなシーンだったかはよく覚えていません。
でも、何となくこんな感じだったかな、という記憶は蘇ってきました。

片隅に、クラシックなスピーカーが鎮座していました。寄贈を受けた物のよう。

最奥の郷土資料はなかなか充実。
高山市でも郷土作家の作品として取り上げられていた「キューポラのある街」「山の民」がここにもありました。
連続テレビ小説「さくら」の脚本も。いまいち印象が薄いですが、ここ古川を舞台にした作品だったそう。
薬草、山菜に関する本も多数。
飛騨地方では薬草がかなり盛んに扱われていて、まちおこしの素材にもなりつつあるようです。
そして、やはりありました。聖地巡礼コーナー。

新海誠展のカタログや「君の名は。」など新海誠の本が多数。
来訪者がメッセージを残せるノートまで置いてありました。

近くには、早船文庫なる棚もありました。
自著も含め、早船ちよ自らの寄贈の本が並んでいます。
キューポラ…」の作者の彼女は、正確には高山ではなく、ここ古川出身でした。と言っても生後一ヶ月で高山に移ったとかで、高山が出身者と扱うのも無理はありません。

隣には、百冊足らずですが外国語の本も。

CD、DVDもありました。
CDはクラシック、落語、朗読などで、ポピュラー音楽は見当たらず。
DVDはアニメがそこそこ多く、やはり「君の名は。」もありました。

マンガは手塚治虫三国志などが少々。

コンピュータの本は、マニュアル本がほとんどで今ひとつ。
雑誌は百誌ほど。

中央の階段で、二階に上がってみます。

階段から

情報発信室、情報交流ひろばがありますが、何があるでもない、ただの部屋。
本はありませんでした。

現在の施設は2009年に開館。蔵書数は約8万冊と、施設の立派さの割には意外に少なめです。

古川観光の中心、古い街並みはすぐ近く。

ここには20年くらい前にも来たことがあるのですが、ほとんど人がいなかった記憶が。
インバウンドの増加に映画の効果もあるのか、この時は観光客も多く歩いていました。
とは言え、高山に比べればまだまだ少なめで、落ち着いています。

古い街並みは高山と一緒ですが、鯉の泳ぐ小川が特徴。

溝でも堀でもなく、これでも瀬戸川なる川だそう。鯉はかなり大きめです。

飛騨市図書館