図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

大寄公民館図書室(埼玉県 深谷市)

市立図書館、血洗島の渋沢栄一の記念館、生家などを見学したら、もう夕暮れ。
最後に誠之堂、清風亭を見学。血洗島からは1㎞ほど、小山川を渡ってすぐの所。
案内標識に従い公民館の駐車場に車を停め、裏に回ると、門が閉ざされていて近づけません。

見学は公民館を通して行うようで、公民館に入ってみます。
既に午後5時で、まさに店仕舞い中の様相でしたが、外からの見学だけならOKということで、入れてもらえました。

誠之堂は、渋沢栄一喜寿を祝って、第一銀行の行員から贈られたという煉瓦建築。
煉瓦はやはり、深谷にあった日本煉瓦製だそうです。
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清風亭は栄一の次の頭取、佐々木勇之助の古希を祝って贈られたものとか。
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いずれも 元は東京世田谷区の第一銀行の施設内にあったのですが、取壊しの話が出て、平成11年に当地に移築されたとのこと。
清風亭の方は、深谷に持って来る理由も無さそうですが、第一銀行が渋沢の設立したものということで、ついでだったのでしょう。

なかなか大きくて綺麗な、ここ大寄(おおより)公民館。
深谷市内には煉瓦造り風の建物が多いですが、ここもその一つ。
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館内図を見てみると、二階に図書室を発見!
深谷市立図書館のサイトには何の言及も無いので、完全ノーマークでしたが、せっかくなので覗いてみます。

窓下のスペースにある低い書棚に本が並んでいます。
ジャンル分けは無く、というかほぼ小説の単行本で、作者のあいうえお順。
なぜか机が本棚にぴったり寄せて置かれており、よく見えませんが。
他には文庫本、美術書、百科事典の他、見事に色褪せた03~05年版の「地球の歩き方」も揃っていました。

他の本も古い本ばかりで、05年頃を最後に、或いはもっと前に更新が止まっていそう。
新しそうな本を探すと、東野圭吾真夏の方程式」がありましたが、これも出版は11年前。

奥は児童室ということになっており、絨毯敷のスペースの周囲に絵本など児童書が並んでいます。

蔵書数は2、3千冊といったところでしょうか。
貸出できるのかも不明でしたが、分類ラベルが貼ってあるので恐らく可能なのでしょう。
開館は朝9時から夜10時までとのことで、図書館として見ると破格の長さ。

新一万円札に始まり、大河ドラマの影響で、渋沢栄一目当ての観光客が激増したであろう深谷
帰りに寄ったブックオフにまで渋沢栄一コーナーがあったのには、感心しました。

大寄公民館/深谷市ホームページ

深谷市立図書館(埼玉県)

年末に飛鳥山大河ドラマ館を訪れたのに続き、深谷大河ドラマ館を訪問。
自宅と同じ埼玉県内ですが、家は南の端の方で深谷は北の端。車で2時間ほどかかりました。
まずはJR深谷駅。東京駅を模した、煉瓦造り風の堂々たる建築。
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渋沢栄一も関わった、深谷の煉瓦工場製の煉瓦が東京駅に使われた、という縁とか。
階段下では、人気ゆるキャラとして、少し前までは渋沢より有名だったかもしれない、深谷市のマスコット「ふっかちゃん」が回っています。
そしてもちろん、駅前には渋沢栄一像が立っています。
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大河ドラマ館は、駅から北へ1.5kmほどの所。公民館の中に造られたようです。
渋沢から札束を渡されて小躍りするふっかちゃんの図が、何ともシュール。
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横のトイレには、一万円札に渋沢の肖像が使用されることを祝う、巨大な看板が。
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館内には衣装や小道具の他、渋沢の生家やパリ万博会場のエレベータのセット等があり、飛鳥山のそれよりは充実していました。

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生家のセット
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エレベータのセット

飛鳥山のドラマ館の入場料800円は正直高いなと思いましたが、2館のセット券で1200円なら妥当なところでしょうか。
売店には、渋沢にあやかった菓子や、名産の深谷ネギを使った食品に、ネギそのものも売っていました。

そして、駐車場のすぐ南には、市立図書館があります。
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中に入ってみると、「渋沢栄一記念財団 渋沢資料館 関連の本」がガラスケースの中に展示されていました。

更に進むと、「新しく図書館に入った本」の棚があり、その左には「English book」、右には「以前の人気本」なる棚が。
少々作家さんには失礼な気もしますが、各作家の最新刊では無いので良いのでしょうか。
置かれているのは村上春樹1Q84 」、池井戸潤下町ロケット」などで、納得と言えば納得。

カウンターの前を左に行くと、郷土資料コーナー。
棚に「深谷市に関する本」「渋沢栄一に関する本」と書かれていますが、渋沢の本が優勢で、200冊超はあります。
中でも凄いのが「澁澤栄一傳記資料」。全五十九巻に別巻が十という、膨大なボリューム。昭和30〜46年に刊行されたもののようです。
別巻の最終巻は写真集で、あまり見たことのなかった、若き日の渋沢栄一の写真も載っていました。
やはり、よく知られている老年期の顔に通じるものはあり、吉沢亮には似ても似つきません。
大河ドラマにあやかって作られたと思われる「榮一翁かるた」も、本と一緒に並んでいました。貸出も可能。

そして、メインのエリアは、見事な円形。外観からはそうは見えませんでしたが。
水戸市西部図書館を思い出しますが、あちらよりは小ぶりで、ワンフロアのみ。
中央部分はガラスで囲われた中庭のようになっており、女性の彫刻が置かれています。
その周囲には、内向き、外向きに閲覧用の椅子が並んでいます。

館内随所に「祝 渋沢栄一翁 一万円札に」のポスターが貼っています。

視聴覚資料は、CD、DVD、VHSがあります。
CDはクラシック、落語が多く、DVDはNHK番組が多め。

漫画は、絵画の本の中に少し置いていました。子供はおろか、大人でも手が届かない高い所に。
館内は絨毯敷きですが、児童書コーナーには、靴を脱いで上がるエリアもあります。
コンピュータの本もまあまあの品揃え。

少々気になったのは、本の背表紙がどれも色褪せていて、しかも青っぽく変色していること。
中庭から、曲面ガラスを通じて日光が当たり続けるのでしょうか。。?

二階は一般閲覧室。
三階には郷土資料展示室があるのですが、イベントのある時だけ開くのか、この時は閉まっていました。

蔵書数は約25万冊。
開館は1990年とのこと。水戸の図書館と同じく、やはりバブル期の建築でした。

正面からは分かりませんでしたが、横に回ると、奥が円形であることが分かりました。さながら前方後円墳
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図書館の向かいには、深谷城址公園があります。
低い石垣が残るだけで、往時を想像するのはちょっと困難。
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この後は、深谷の名所巡りに入ります。
二層楼は、県内唯一、大正期の木造校舎を残すものとか。
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深谷工業高校の敷地内なので、門の外から撮影するのみ。

日本煉瓦資料館は、あいにくまだ年末年始休み中と見え、閉館していました。
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煉瓦工場への鉄道線が通っていたという備前渠鉄橋は、国の重要文化財
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近くに大きな煙突があるので、まだ煉瓦工場があるのかと思ったら、ゴミ処理場だったようです。

そして、栄一の故郷、血洗島へ。
何ともおどろおどろしい地名ですが、その由来は諸説あってはっきりしないとか。
ドラマでは養蚕の盛んな農村でしたが、今は宅地化が進んでいます。
それでも農村の雰囲気はまだ残っています。ただし、育てているのは蚕ではなく、深谷ネギ。
ここまで来ると、深谷駅からは5、6㎞離れています。

栄一の従兄で師ともされる富岡製糸場初代場長、尾高惇忠の生家。
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中は少々荒れ気味でしたが、立派な屋敷です。
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渋沢栄一記念館。事前予約制という情報もありましたが、予約無しでも入れてもらえました。
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直筆の手紙などが展示されています。
アンドロイド渋沢栄一による講義も聞けるはずなのですが、この日は時間が遅くて終わっていました。
深谷市域の出身ということで、次の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場するという、畠山重忠の紹介もありました。これはまた、年内に深谷に来ることになりそう。
二階には図書室があり、埼玉県史、児童書、米に関する本などが置かれていました。

渋沢栄一の生家、中の家。
田舎の農家とは言え、蔵が幾つもあるかなり立派なお屋敷です。

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若き渋沢像が見守る、生家

こちらは屋内は見学できませんでした。
ここにもアンドロイド渋沢栄一があったそうですが、やはり時間が遅くて見ることはできず。

諏訪神社は、生家から徒歩数分。

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諏訪神社。背後はやはりネギ畑

栄一は、晩年には毎年の祭の際に訪れ、更には神殿を寄贈したとか。

ネギとふっかちゃんの町から渋沢栄一の町に変節した、深谷をたっぷり堪能しました。
大河ドラマ館以外は全て入場無料、というのが有難いです。

深谷市立図書館 - 深谷市立図書館

大和市文化創造拠点シリウス(神奈川県)

2022年が明けました。
帰省を直前で取りやめたので、正月休みの予定は特に無し。
首都圏で正月を過ごす折角の機会なので、1月2日でも開いている図書館に行ってみることにしました。
選んだのは、神奈川県大和市の図書館。大晦日と元日のみお休みで、2日から早速開館しているようです。

埼玉の家から車で、大きな渋滞も無かったのに2時間半。事前に分かっていたとは言え、やはり遠かった。。
相鉄、小田急大和駅のすぐ近くにそびえる、新しい大きなビル、大和市文化創造拠点「シリウス」。
この中に市立図書館があります。
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ちなみに駐車場は有料で、30分200円。

ここの中二階には、神社がありました。おめでたい雅楽が大音量で流れています。

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大和天満宮

少々味気ない神社ですが、2022年の初詣はここになりました。

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本殿

神社から屋内に入り、廊下を進むと、いきなり図書館の二階に入りました。
エスカレータ周りの狭い通路に、閲覧席と本棚が並んでいます。
置かれているのは経済、法律などの本。上段には「ジュリスト」「日本法規」などの渋い資料が並んでいます。

三階に上がると、こども図書館、こども広場。
子供の遊具が置かれた「げんきっこ広場」は有料施設でした。正月早々、待ち行列ができるほどの人気ぶり。

四階が図書館のメインフロアのよう。健康都市図書館なる名が付いています。
本棚はライトブラウンで、明るい色調。
コロナ対策で減らされているとは言え、閲覧席はほぼ利用者で埋まっています。
正月2日から図書館に来る人がどれほどいるのかと思っていましたが、こんなに需要があるとは。

本棚には番号が付いています。
21〜27が、まんがコーナー。
かなりの冊数で、今までに見た一般図書館の中では、おそらく最高。
漫画は禁帯出になっており、館内閲覧のみ。貸出されていないので、余計多く見えるのかもしれません。
サザエさん」などの定番は勿論、「原水爆漫画コレクション」「水木しげる大全集」などの図書館らしいものから、
進撃の巨人」「七つの大罪」など、最近の人気作品も揃っています。
鬼滅の刃」だけは別格の人気なのか、カウンター内に別置でした。
数が数だけに、図書館ではあまり見かけないものも多く、小島功ヒゲとボイン」があったのには驚きました。

その傍には、洋書コーナー。
日本の小説の英語版が目立ちます。
「Before the Dawn」は島崎藤村「夜明け前」、「the Beast Player」は上橋菜穂子獣の奏者」、「the Makioka Sisters」は谷崎潤一郎細雪」、「the Devotion of Suspect X」は東野圭吾容疑者Xの献身」といった具合。

棚番号4〜13は、健康に関する本を集めた、健康コーナー。

テラスに出ると、健康遊具が置かれています。「健康都市図書館」の面目躍如、といったところでしょうか。
あいにく、コロナ対策で使用不可になっていました。
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テラスからは、大和の街が一望。
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その先には、細長い空中庭園もありました。
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館内に戻ると、「触れる地球」が置いてありました。
触ると色々情報が表示されるデジタル地球儀のようですが、これもコロナ対策のため触ることはできず。

介護ロボットも展示されています。
これも触れることはできませんでした。

本も豊富ですが、雑誌も豊富。200誌以上はありそうです。
視聴覚資料は、CDが数千枚、DVDは数百枚程度とあまり多くありません。

五階に上がると、棚の色がダークで、シックな雰囲気。
こちらも本棚に番号が振られていますが、全館ではなく、フロアごとの通し番号のようです。

コンピュータの本も、やはり豊富です。高度な本はあまり無いですが。

地域資料コーナーの中央は、ガラスケースに石器、土器が陳列された小さな博物館になっています。
その周囲が本棚で、市に縁のある多くの人が紹介されていました。
まずは、昨年亡くなったノーベル化学賞受賞者、根岸英一氏の追悼コーナー。大和市育ちだったようです。
女子サッカー川澄奈穂美選手の本も展示されています。この人も大和市出身。
「ぴあ」の表紙で知られるイラストレーター、及川正通の本も。大和市在住で、市の仕事も色々しているようです。
「JIN」「龍」などの漫画がここにもありました。これは、作者の村上もとか氏が大和市育ち。
他に、直木賞作家の青山文平、元伊藤忠会長、中国通で知られる丹羽宇一郎も紹介されています。どちらも大和市在住の模様。

点字図書室もありました。
中は誰もおらず、電気は消えていました。

中階段には、「安全性・公平性を確保するため、中階段は朝9時10分まで閉鎖します」なる注意書きが。
座席を確保するため、開館と同時に人が殺到する、ということでしょうか。恐るべき人気施設ぶり。

見ていなかった一階に下りました。
一階はスターバックスと更に階下のローソンへの入口のみ、かと思ったら、ここにも本や雑誌が置いていました。
見当たらないと思っていた旅行ガイド類は、ここにありました。
そして、スタバもほぼ満席の盛況ぶり。

他に一階にはホール、六階には生涯学習センターが入っているようですが、施設の大部分は図書館でした。

このシリウス、2016年の開館から3年で1000万人超を集めたという来館者数、県内一の990の座席数、などを根拠に「日本一の図書館」を自称しているようです。
確かに、正月2日からこの集客力を見せつけられると、ぐうの音も出ません。

蔵書数は令和元年度の統計情報によると、約44万冊。これは、日本一とは言えませんが、立派な数です。

一階から外に出ると、大和駅は徒歩3分の近さ。綺麗なプロムナードで一直線です。
道端には、「図書館城下町」なる幟がはためいています。大和市のキャッチフレーズになっているようです。

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大和駅への道

そう言えば、東名自動車道で大和市を通過した時には、「日本一の図書館の街」なる横断幕が掲げられてるのを見て、気になっていました。
全国各地に次々と魅力的な図書館が誕生する昨今ですが、ここまで図書館を前面にアピールしている街を他に知りません。

隣の道は、昔ながらの繁華街。
こちらにも「シリウスへの楽しい通り道」なる垂れ幕が。図書館が町のシンボルとして認知されていることが察せられます。
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駅の向こう側は「なでしこ広場」。
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ここで、ロンドン五輪銀メダルの祝福式典が開かれたのが由縁だそうで、大和市女子サッカーの振興にも力を入れているようです。

初詣と同時に初図書館詣も終え、2022年がスタートしました。

図書館|大和市文化創造拠点

杉並区立今川図書館(東京都)

今年の年末こそは帰省する気満々だったのですが、コロナはともかく、天候のリスク諸々で、泣く泣く今年も見送ることに。

この日は12月30日。どうやら休みの間で唯一の小春日和。
帰省するつもりで年越しの準備は終えていたので、バイクで出かけることにしました。

大概の図書館は、遅くても29日辺りから年末年始休業に入りますが、特に東京23区では開館している所も少なくないようです。
(区内全館ではありませんが)
杉並区、品川区、江戸川区は30日まで、
千代田区は31日まで、
葛飾区に至っては元日含め、年末年始無休!

開いている中では、埼玉の家から一番近そうな、杉並区の図書館に行ってみることにしました。
去年のこの日は、埼玉県内で珍しく開いていた、北本市の図書館に行ったのですが、思えばあの時は県外移動の自粛令が出ていたのでした。

大きな渋滞も無く、一時間ほどで杉並区に。
まずは、善福寺公園に立ち寄り。
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紅葉の名所ですが、さすがにもう遅いようで、秋の彩りは無く、完全に冬模様。
しかし北本市の自然観察公園とは違い、人で賑わっています。
その周囲は、目を見張るような豪邸が建ち並ぶ高級住宅街でした。

大きな鳥居と駐車場が見えたので、ここにも寄りました。井草八幡宮
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鳥居はともかく、こんな巨大な灯籠を見たのは初めて。
広い境内はすっかり初詣準備モード。
ですが、この日も参拝者はそれなりに来ていました。
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そこから、青梅街道を渡って数百m。
着いたのは、住宅街の中にある、今川図書館。
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駐車場は身障者用しかありませんが、バイク置き場はちゃんとありました。
住宅街と思いきや、東隣は畑。大きな葱や大根が育っています。
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南に回ると、こちらはレモン?畑。なぜか実は地面に落ちていますが。
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農地に囲まれているとは予想外でした。

中に入ります。
入るとすぐ、リサイクル本のコーナーがありました。上下巻の内の下巻だけだったりして、欲しいものは見当たらず。
雑誌は100誌ほどと、なかなか豊富。
そして、東京の図書館に来るといつも思いますが、やはり人が多い。閲覧席はかなり埋まっています。

更に進むと、さほど広いとは言えない館内に、本棚が立ち並んでいます。

洋書も少し置いています。
Patricia Cornwell、Dan Brown、Jeffery Deaverなど、ベストセラー作家の本が目立ちました。
コンピュータの本はWORD、EXCELなどのマニュアル本が多く、いまいち。

文庫本は豊富。5千冊くらいはあります。

郷土資料は、行政資料が中心。
杉並区教育委員会発行の本などもありました。

旅行ガイドは、約2/3が海外と、少々珍しい状況。「地球の歩き方」は揃っていますが、国内旅行ガイドはかなり寂しめです。杉並区民は海外旅行派が多いのでしょうか。

二階はこどもの本と、60歳以上が利用できるという、ゆうゆう今川館。

開館は2007年とまだ新しいこの図書館、蔵書数は約13万冊。
杉並区には中央図書館は別格として、このくらいの10万冊超の図書館が11もあるようで、さすが東京都は充実しています。

年内最終日のこの日は、通常(日祝以外は夜9時まで!)より短い午後5時までの開館。閉館30分前のアナウンスを聞いて、今年の図書館巡りを締め括りました。

これで、今年書いた記事は、去年を上回る126。
北は稚内から南は志布志まで、28都道府県を回りました。
長々と続いた緊急事態宣言のせいで9月までは低調でしたが、最後の3ヶ月で我ながら驚異的なペースで伸ばしてしまいました。
さて来年は、どんな年になることやら。

今川図書館:施設案内:利用案内・施設案内|杉並区立図書館

北区立中央図書館(東京都)

東京北区にある「青天を衝け」大河ドラマ館が、12月26日までと聞いたので、行ってみました。
埼玉県深谷生まれ、日本の資本主義の父、渋沢栄一の生涯を描いたドラマ。
最初は、埼玉県民としての義務感から見ていたのですが、埋もれがちな渋沢翁の業績を世に知らしめた、なかなかの快作だったと思います。
特に終盤は、序盤中盤と比べ展開が早すぎ感はあったものの、その分内容が濃く、かなり惹きつけられました。

ドラマ館のある飛鳥山の近くの図書館を探してみると、出てきたのは北区の中央図書館。
昔のレンガ造りを活かした建築で知られる、東京の名物図書館の一つと言って良い所です。
駐車場、駐輪場の側から回ると、普通の現代建築。
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あれ、こんなだっけ、と思いながら、中へ。
ここから入ると、二階。二階はこども図書館でした。

一階に下り、外に出ると、レンガ造りが現れました。ただ、それだけでは手狭で、増築されたようです。
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赤レンガ部分は、元は陸上自衛隊の倉庫とのこと。
館内随所に倉庫時代の機構が残っていて、解説が付いています。

雑誌は、外国語のものも含め、200誌ほどはあります。
新聞も100紙くらいあり、蜂の巣のような形の棚に入っていました。
文庫本も大量。

公開書庫というエリアもあります。
背の高い本棚が、ピッチも狭く並びます。
こちらにも文庫本あり、コンピュータ本ありと、あらゆる分野の本がありますが、通常の棚よりやや古い本がこちらに回っているようです。
北海道立図書館がほぼ同じ運用であったことを思い出します。

CD、DVDも豊富。
CDは1万枚近くはありそう。DVDは2、3千枚でしょうか。

ここの自慢は、ドナルド・キーンコレクション。
近くに住んでいたキーンが、レンガ造りのこの図書館を気に入って、蔵書を寄付したとのこと。
原稿の複製も展示されています。
書斎を模したような本棚には、三島由紀夫川端康成谷崎潤一郎など、交流のあった作家の本が、作家別に並んでいました。
古い洋書も多数。

近くにはパソコンの本のコーナーがありました。
これも量、質とも文句なし。

洋書も多数ありましたが、ほぼ英語。
ドラゴンボール」「のだめカンタービレ」「スラムダンク」など漫画の英語版もありました。

ミステリー作家、内田康夫コーナーがありました。北区出身のようです。
嘗て文士が集って住んでいたという、田端文士村コーナーには、二葉亭四迷佐伯図書館で知った野上弥生子などの本があります。

その先が、北区の部屋。
渋沢栄一翁関連書籍コーナーには、数百冊もの本があります。
地域の歴史の本も多数。
関東大震災東京大空襲の本も揃っています。
「東京震災録」全四巻は、大正15年から昭和2年にかけての刊行物。
都電についての資料や、渋沢が設立に関わったという王子製紙の社史もありました。

蔵書数は、一般書が約36万冊、児童書が7万冊。
開館は2008年。先日訪ねた伊万里市民図書館と同様、日本図書館協会建築賞も受賞していますが、あいにく館内撮影は不可でした。

飛鳥山へは、ここから徒歩10分ほど。向かって行くと、飛鳥山の背後にスカイツリーがそびえています。
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途中にあったのが、王子神社。この日初めて存在を知りましたが、鎌倉時代からの由緒ある神社のようです。
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夜桜を見に来たことのある、音無川親水公園の渓谷。水は枯れていました。
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その隣が飛鳥山公園ですが、都電も通る大きな道路が間に横たわり、横断歩道が無いので、遠回りを強いられます。これは不便。

王子駅の陸橋を渡り戻ってくると、モノレール「あすかパークレール」で公園へ。
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歩いて登っても大差ないくらいの速度と距離ですが、無料というのが凄い。車窓から王子の街がみるみる広がっていきます。
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大河ドラマ館の開設されている、北区飛鳥山博物館に来ました。
もう年の瀬だというのに、紅葉が綺麗。
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オープニング画像の展示に、
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ドラマで使われた衣装なども飾られていました。
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大河ドラマ館は、栄一の故郷深谷にも作られており、そことのセット券を買ったので、年明けには深谷に行かなくては!

公園の南には、渋沢翁の像がありました。吉沢亮とは似ても似つかないことは、今更言うまでもありません。
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渋沢史料館は閉まってしまいましたが、旧渋沢庭園は出入りできました。
渋沢邸の建物も一部残っています。
晩香廬は洋風茶室。
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青淵文庫は書庫であり、接客の場としても使われたとのこと。
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それぞれ、翁の喜寿、傘寿のお祝いとして企業から贈られたもの、というのがまた驚き。

飛鳥山には何度も来たことがあったものの、渋沢栄一に特別関心も無かったので、桜の名所の一つとしか思っていませんでしたが、、
今は、渋沢栄一の生きた地、として完全に見る目が変わってしまいました。

北区立図書館 中央図書館

ミライon図書館(長崎県 大村市)

旅の最終日。昼の便で長崎空港を発ちます。
空港所在地は、長崎市からは少し離れた大村市

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JR大村駅

電車で早めに来て、市内観光。
小雨の降る中、アーケードの商店街を通れたのは助かりました。
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駅から海に向かって約1km、玖島城跡にある大村公園まで来ました。
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玖島城跡の石垣は、なかなか見事。
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本丸の辺りは大村神社になっています。

お城からは大村湾がすぐそこです。
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海に注ぐ川の河口には、大きな白鳥がいました。
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大村線の線路を越えた辺りは、武家屋敷街ということになっていますが、立派な石垣に雰囲気は残るものの、ほぼ普通の住宅街。
そんな中、旧円融寺庭園は綺麗に残っています。国指定名勝ですが自由に出入り可能。
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開館の10時になったので、この日の本命、ミライon図書館へ。
2019年に開館したばかりの、長崎県立図書館と大村市立図書館が一体化したという、珍しい施設です。
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館名のonは、大村と長崎の頭文字でしょうか。
それにしても、県庁所在地でもない市の図書館が、県立と一緒になるとは。
県都長崎市の立場は。。?

大村駅からほど近くなので、駅からバスに乗ろうと思っていましたが、図書館横にもバス停があり、絶妙な時刻に空港行きのバスがあることを確認。
これで安心して見学できます。

玄関を入り、県内の広報誌が並ぶ廊下を進みます。
一階は児童書、二階は学習席で、三階が一般書。
館内撮影は、カウンターで許可証をもらうことで可能でした。
大きな斜めの屋根は、帆掛舟でもイメージしているのでしょうか。
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棚には番号が振られており、分かりやすくなっています。
本棚の側板は木製。
上部には蛇口のような形のライトが付いていて、本を照らしています。

CD、DVDは数百枚程度と、あまり多くはありません。
文学の本は、単行本と文庫本が一緒に置かれています。
荒川区の図書館でやっていた、「吉村昭東日本大震災」のパンフレットが置いていました。
雑誌は200誌ほど。県立としては、標準的な数でしょうか。

そしてもちろん、郷土資料は充実。
県立でもあり市立でもあるので、大村市郷土資料と書かれた棚が多数。
キリシタン研究」「イエズス会日本報告集」などの古い史料がありました。
原爆記録、島原の乱シーボルトなど、長崎県に関する本も沢山。

洋書は英語がほとんどですが、
ヘブライ語ルーマニア語も数冊ありました。
上海図書館から寄贈されたという中国語の本も。

コンピュータの本も豊富。
オライリー・ジャパンの本など、専門的なものも結構あります。

芸術コーナーには、観光パンフレット、県内美術館のパンフレットなども置かれていました。
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四階は閲覧スペースのみ。実質的には1フロアということになります。
蔵書数は、堂々の125万冊。
正直、館内はさほど本が多いように見えませんでしたが、開架になっているのは全体の1/5に過ぎないようです。

一階には、大村市歴史資料館もあります。
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キリシタンの里から、維新を経て軍都へ、という歴史を駆け足で学びました。

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バスの時刻の1分前にバス停に行き、スタンバイ。
しかし、、待てども待てども、バスが来ない。。
10分以上待ち、これはもう行ってしまったに違いない、と判断。
タクシーを拾おうと駅の方に向かって歩き出したら、、バスが来た!
慌てて戻り、滑り込みました。
最後の最後にトラブルか、、と嘆きそうになりましたが、無事トラブル回避。
気持ちよく帰ることが出来ました。

今回の旅では、九州七県の計19の図書館を回りましたが、気付いたのは、開館時刻が遅めであること。
埼玉の私の家の周りでは、朝9時か9時半が主流ですが、九州では大部分が10時でした。
経度の違いで、日の出も日の入りも遅いことが関係しているのでしょうか。

ミライon図書館

早岐地区コミュニティセンター図書室(長崎県 佐世保市)

佐世保線から大村線への乗り換え駅、早岐
あまり来る機会も無さそうな所なので、途中下車してみました。

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JR早岐駅

駅前は交通量の多い幹線道路ですが、それを渡ると間もなく海。
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狭い路地を縫って行くと、小さな図書館があります。
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間もなく閉館の夜6時ですが、来てみました。
入口には、リサイクル本の棚があり、
古びた時代小説が多くありました。

内装の一部、サンシェードとも黄緑色。
外からも黄緑色に見えたのは、サンシェードのせいでした。

文庫本の数はまあまあですが、全体的に本は少なめ。
コンピュータの本は2、30冊。
旅行書もるるぶまっぷるがあるくらい。
郷土資料、視聴覚資料も無し。
米兵の多い佐世保ですが、洋書もありません。
コミックは少々置いています。

雑誌も20誌ほどで、主婦向けが多め。
お話室があったりベビーベッドがあったりで、子育て世帯には優しい空間と思われます。

この小さな図書館、昭和41年からあるそうですが、現在の施設の開館式は2014年に行われたという情報がありました。
蔵書数は分かりませんでしたが、2万冊くらいでしょうか。

駅近くの喫茶店で次の電車までの時間を潰し、長崎に戻りました。

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長崎駅

長崎市の図書館は夜遅く、8時までやっているのですが、前日に続いてこの日も街に戻ったのは8時過ぎ。
今回の旅では縁がありませんでしたが、またいつか、訪れる機会もあるでしょう。
明日はいよいよ旅の最終日。

119_早岐地区コミュニティセンター/佐世保市役所