図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

横手市立増田図書館(秋田県)

まんが美術館のある増田は、蔵造りの屋敷が残る歴史ある街。

家々には、地元出身の矢口高雄が生んだヒーロー、釣りキチ三平のイラストによる紹介文が貼られています。

ごく普通のスーパーにまで。

この町になぜ立派な蔵が多いかというと、2つの川の合流点ゆえに、物流で栄えたとか。現代日本では考えられない理由です。

蔵には、自由に見学できる所が幾つもあります。

マンガの原画のアーカイブとして利用されている蔵もありました。

町には、市立図書館もあります。

大きな建物ですが、図書館はその一階の片隅にありました。
黄緑の絨毯敷き、白木の本棚と、明るい館内。

同じ市立のまんが美術館に、たっぷりとあるので、さすがにこちらにはマンガは無いのかと思ったら、ありました。
釣りキチ三平豪華版ほか、矢口高雄の作品が多数。
他の漫画もあります。

主人公、三平三平の住民票も展示されていました。合併前の増田町のもの。昭和48年生まれということになっていました。

郷土資料は、秋田県全般の本があります。
美しい町並を誇る町だけに、「日本の町並み」なるコーナーも。

新着図書にも、釣りキチ三平の大判がありました。
オリジナルサイズで復刻、とのこと。

館内には、子供が結構います。
広々したひだまりガーデンは、靴を脱いで上がるおはなしスペース。ここだけ絨毯の色が濃くなっています。
入館すると、最前面が子育て応援コーナーだったり、少子化対策に力を入れているのでしょうか。

パソコンの本は古めで、量も質も今ひとつ。
旅行ガイドも寂しめで、特に海外はかなり少なめ。
雑誌は、児童書横の目立たない所にありました。20誌ほどと、これも少なめ。
直木賞メフィスト賞松本清張賞など、受賞作品を集めたコーナーもありました。

蔵書数は約3.8万冊。開館は1995年。

重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている増田の町は、想像していた以上に見応えがあり、想像していた以上に三平推し。マンガ文化への愛に満ちた町でした。

施設案内 増田図書館(増田地域局1階)|横手市公式サイト