図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

長井市立図書館(山形県)

白鷹町から長井市に差し掛かった辺りで、俄かに激しい雨が降り出しました。
とりあえず図書館に逃げ込もうと、カーナビに従って走ります。
図書館入口の看板が見えたので、入って駐車。
しかし、車から出るのも憚られるくらいの雨なので、しばらく車中で雨宿り。
やや小降りになったところで、車を出て図書館へ。
公園の中に現れたのは、何ともユニークというか、アバンギャルドなデザインの建物。これのようです。

しかし、、鍵が閉まっています。

扉に休館日が書かれていますが、この日は該当せず。
一体何の休みかと思ってスマホで調べてみると、、何と、既に新しい場所に移転している!
カーナビの情報が古かったようで。
扉には移転したとも閉鎖したとも書いていないし、道路標識もそのままなので、危うく臨時休館かと思って帰ってしまうところ。

気を取り直して新しい図書館に向かう前に、昼食を摂ることにしました。
長井市内は、やたらとラーメン屋が多く、駐車場の前にもラーメン屋がありました。そう言えば、山形県はラーメンどころとして高名。しかしラーメンの気分ではなかったので、スマホで定食屋を探しました。
1軒目は行ってみるとお休みだったので、2軒目へ。
着いてみると、、地震が来たら倒壊しそうな、入るのが躊躇われる様相。

ですが、暖簾も出ているので、思い切って入店。
店内も、半世紀前にタイムスリップしたような様相でした。
ここもメインはラーメンだったので、結局山形名物冷やしラーメンを美味しくいただきました。

店を出ると、雨は完全に上がっていました。
スマホで調べた、新図書館へ。
ピカピカの長井駅長井市役所と並ぶ先に、ありました。

玄関前の浅い池は、子供達の水遊びの場。

空豆のようなゾウリムシのような形の、半分が図書館。
もう半分は子育て世代活動支援センター。
図書館の方に入ります。

二階まで吹き抜けになった、開放的な造り。
二階は閉架書庫。と言っても下から見えていますが。

撮影禁止と随所に掲示されていますが、申請すれば許可されるようで、撮影許可証を借りられました。

郷土作家大木一夫特集コーナーがありました。児童文学者だそう。
そしてその向かいには、大きな角野栄子コーナーが。

このブログと何かと縁がある、と先日書いて、聖地に行ったばかりなのに、またしても。
ずらりと並ぶ著作に、サインも飾られていました。

児童書エリアには、草原のような黄緑の絨毯敷きのスペースがあったり、ゲルのようなおはなしスペースがあったり、モンゴルのよう。

パリオリンピックの国別メダル数の地図、甲子園のトーナメント表も貼られていました。

最奥は郷土資料。
かなり広いスペースを使っています。
山形県埋蔵文化財センター調査報告書」「季刊東北学」「上杉家御年譜」などがずらり。
児童文学の浜田廣介も、ここの出身だそう。
白鷹町に続いて、ここも句集、歌集、詩集が多数。

旅行ガイドコーナーに、タンザニアの紹介スペースがありました。
山形・タンザニア友好協会があり、青年海外協力隊で多くの人が行っているとか。
マンガもありました。
ドラえもん」始め藤子不二雄手塚治虫、「あしたのジョー」など、超有名作が中心。

丸い棚に、職員おすすめの本を並べたコーナーがありました。
職員の似顔絵付き。

こっそりカウンターを観察すると、モデルになったと思われる人がちらほら。
誰が描いたのか分かりませんが、なかなかの腕前です。
その内側はティーンズコーナーでした。

コンピュータの本はマニュアル本ばかり。
雑誌は40誌ほどと少なめ。
旅の図書館の広報誌がありました。

新着図書は3点まで、1週間と制限されています。レンタルビデオ屋のよう。
DVDに、ほんの少しCDもありました。映画、アニメが中心。

昨年開館したばかりのこの図書館、蔵書数は移転前の3年前の情報で、約11万冊。今はもっと増えていると思われます。
中も外も子供達で溢れていました。
それにしても、激しく異彩を放っていた旧図書館の中も見てみたかった。。

その後は、市内の観光スポット巡り。
長井小学校旧校舎。

中も見学できます。廃校とは思えぬ綺麗さ、と思ったら、今は交流センターとして利用されています。

旧小池医院。昭和初期の建築とか。

最上川の水運で栄えたという長井の町は、その栄華を伝える古い町並みが残っています。

この近辺の町には、他にも新しくて魅力的な図書館がいっぱいあるのですが、長旅の疲れも溜まっていたので、今回はここまで。
またいつかの楽しみに取っておくことにしました。

長井市立図書館