高速鉄道で、首都タシケントへ。
大人気というか、本数が多くないこともあり、出発前は全く切符が取れなかったのですが、直前になるとよくキャンセルが出るらしく、数日前に運良く取れました。

ホテルに荷物を置いて、再び街へ。地下鉄の駅も、荘厳で見ものです。

この日は金曜日。土日は開いていないようなので、この日しか行けない所に行ってみます。
ミング・オリクから乗った地下鉄を、ボドムゾル駅で下車。
お目当ては、右側のビルの中にあるよう。

少々入りにくいオフィスビルのような雰囲気で、受付で顔の登録が必要という物々しい警備ぶり。しかし簡単に登録、入館させてもらえました。
エレベータを六階で降りると、ありました。
JICAが運営しているという、ウズベキスタン日本センター。その中にあるという、図書室がお目当て。

入ると早速、日本人の方に声をかけられました。見学は歓迎のよう。
在住の日本人の交流の場でもあり、現地の人に日本語や日本文化を知ってもらうための場でもあります。
この日は映画鑑賞会があったそうで、上映は終わっていましたが、感想会?をしていて、部屋の灯りは消されていました。
少々暗い中、図書室を見学。
まず目に入ったのは、豊富な漫画。
やはりここでも、図書館では定番の手塚治虫、と思ったら、「NARUTO」「進撃の巨人」などの新しい作品もありました。

文庫本も多数。日本の図書館と変わらない品揃え。
雑誌も。「和樂」「にぽにか」など、あまり見かけないものを置いています。「にぽにか」は、外務省発行のよう。
ちょっと古い刊でしたが、「Number」「AERA」「non-no」などもありました。

西村康衆院議員寄贈、安倍首相ご訪問記念、東芝国際交流財団などのコーナーも。
英語の本、ロシア語の本も置いています。
児童書も少しだけありました。
さすがに学術書の類は見かけませんでしたが、色んな本が豊富に揃っていました。
仮に数年間ウズベキスタン駐在になっても、読み尽くしてしまう心配はなさそう。

その後は、思いがけない展開が待っていました。
茶道教室をやっているので見ていきますか?と言われたので見学させてもらいました。
奥の方に小さな和室が設けられていて、本格的な茶道が展開されていました。
この日の先生はウズベキスタン人。生徒もウズベキスタン人。でもそこにあるのは、正に和の空間。
お茶菓子はなんと、先生の自作とか。

夕食もどうですか?と誘われたので、居合わせた在住日本人の方々と一緒に行かせてもらうことにしました。
この近くにあるので行こうと思っていた、プロフセンターに案内してもらうことに。
歩いて向かう途中、テレビ塔のタシケントタワーが聳えていました。

意外と辺鄙な所に、プロフセンターはありました。
ピラフの原型と言われる、名物料理プロフ。巨大なフライパンで色んな種類のプロフを作っています。

油で炒めているというより、油で煮ているという感じ。
ウズベキスタン料理はどれもこれも美味しいのですが、とにかく油が多くて、多くの旅行者はお腹を壊します。
私も少々食傷気味だったので、前日は韓国料理にしたのですが、旅も終盤なのでこの日は覚悟を決めていました。
毎食はちょっときついですが、間を置いて食べるとやっぱり美味しい。日本に帰ってからも、この味が恋しくなるかも。
その後は、スーパーや酒屋の買い物にも付き合ってもらい、ホテルまでのタクシーも呼んでもらい、すっかりお世話になってしまいました。
と同時に、ウズベキスタンの地で逞しく生きる、知識と行動力に溢れる日本の若者たちから、大いに刺激を受けました。