図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

市立須坂図書館(長野県)

中野市から南に向かいます。人気観光地の隣の小布施町はあえてパスし、そのまた隣の須坂市にやって来ました。
蔵造りの町並みが見えてきます。
この街でも図書館を訪問。
街の中心部ですが、落ち着いた雰囲気の一角にあります。
駐車場の前には、図書館の西館なる建物が。

鍵が閉まっていて、何なのかは謎。恐らく閉架書庫だと思いますが。

本館の方に入ります。

右手に、本屋の雑誌コーナーのような棚があります。
新刊コーナーでした。

「すざかびとの本」なるコーナーがありましたが。
須坂の出身者、在住者、縁のある人の本を置いています。
江戸東京博物館館長を務めたという竹内誠氏などが紹介されていました。
「すさか」ではなく「すざか」だというのを初めて知りました。

CD、DVD、マンガもあります。
CDはクラシック、ジャズ、朗読、落語、子供向けなど。ポピュラー系は見当たりません。
DVDの方もNHKの番組が中心。映画は見当たりません。

旅行・ガイドブックは、信州、山に関する本が多め。
コンピュータ本もそこそこ充実しています。ハウツーDVDもありました。

「カラーズ いろ色な本」なる特集コーナーがありました。色がタイトルに入った小説を集めています。
稚内市の図書館を思い出しました。

奥の方に進むと、本棚が6、7個くっついて並んでいて、10mほど切れ目がありません。少々圧迫感があります。

雑誌は70誌くらい。
やはり山関連に力を入れているのか、「週刊日本百名山」もありました。

二階は学習室に、写真集などを置く部屋、その奥に郷土資料室があります。
黎明期と草創期の須坂図書館を再現したコーナーを準備中です、との掲示がありました。現在の施設は1981年の開館のようですが、最初の開館は明治時代とのこと。
どうせなら、コーナーが整備されてから来たかった。。
資料は膨大。
昭和初期くらいの本もあります。扉付きの棚に入っていますが、鍵はかかっていません。
黎明期の、図書館銘の扁額のレプリカもありました。

歴史の重みを随所に感じさせる図書館でした。
実は、ここに来たのは二度目だったのですが、郷土資料室の行方が気になるので三度目もあるかも。
蔵書数は約20万冊。

閉館の5時が近づき、退館。
その後は街を散策します。

奥田神社。図書館からすぐ近くです。

蔵造りの重厚な家が、街の各所に建っています。

真ん中を道が貫く、面白い家もありました。

家の中に入ってしまいそうに見えて、通り抜け可能な道でした。公道なのかは微妙ですが。

上高井郡役所。

開いている雰囲気は無かったのですが、見学可能でした。
役所というより迎賓館のよう。
大正期の建築ですが、今も公民館として利用されているようで、夕方になっても入れてもらえたのもそのため。

中に市の文書館もありますが、鍵がかかっていました。

最後は臥竜公園。傍に市立博物館や動物園もあるのですが、午後5時を過ぎているので、開いているのは公園のみ。

ここも埼玉が生んだ日本の公園王、本多静六の設計とか。
桜の名所として知られるそうですが、この時はアジサイが綺麗でした。

旅の最後に巡った須坂市中野市。街の規模も地形も、歴史を感じさせる雰囲気も似ていて、同じ日に回ると記憶が混同してしまいそうですが、どちらも味わいのある街です。

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