図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

Belmont Street branch library(コロンボ,スリランカ)

モルディブ旅行の帰り、スリランカコロンボ空港で一泊。
翌朝発の便もあったのですが、スリランカ航空はよく遅れるという噂で乗り継げるか不安だったのと、乗り継ぎ時間が長い時はトランジットホテルを用意してもらえるという噂があったのとで、あえてこの便にしました。
トランジットホテルは、よく調べると適用条件が決まっているようで、私は非該当っぽいので断念。直前に宿を取ろうかとも思ったのですが、問合せメールに返信が無いのでこれも断念。
結局空港で寝ました。空港の椅子は、間に仕切りが立っていて横になるのを邪魔しているのですが、その仕切りを腹に抱えるように、体をくの字にして寝ている人を発見。真似してみたら、結構いい具合で熟睡できました。
お陰で、早起きしてコロンボ観光しようと思っていたのに、予定より一時間寝坊。

空港内に仏像が

入国手続きをして空港を出ました。
スリランカに来たのは、約15年ぶり2度目。前は確か、宿に送迎をお願いしたので、空港から自力で街へ行った経験はありません。
バスで市内に行こうとしますが、どこが乗り場か分からない。

空港

声をかけてくるタクシーやリキシャの運転手は無視して歩いていると、バスストップを教えてやる、という男が。少々胡散臭さを覚えましたが、ついて行ってみました。
随分遠くまで歩いて行くので、そんなはずないだろ、と不審に思い始めると、途中から金をせびり出しました。
やはりこいつは信用ならんな、と思えど、今更引き返すわけにもいかず、適当にあしらいながらついて行くと、、
やがてバスターミナルが現れ、情報通り市内行きの178番のバスを発見。このオヤジの案内は間違ってはいなかったようです。
席を確保しておけと言われて乗り込んだら、そのまま出発してしまい、お礼をする間はありませんでした。ちょっと悪いことをしました。
それにしてもバス乗り場まで約1㎞とは。しかも案内表示なし。コロンボ国際空港、貧乏旅行者に不親切すぎる。。
バス運賃は400ルピー(約160円)。これはネット情報の4倍でしたが、それでも安い。

40分ほどで市内中心部に着きました。
終点の一つ手前と思われる所でほとんどの人が降りたので、真似して下車。ベイラ湖の畔でした。

町の中心、フォート地区にも行きたかったのですが、時間が無くなったので断念。
国立図書館に行くことも考えていたのですが、これも遠いので断念。
バスターミナルから歩いて行ける範囲に図書館があるようなので、行ってみます。
ちなみに公式サイトによると、コロンボ市の図書館はメンバーシップ制のようで、foreignerは登録に5000ルピーも取るとのこと。何ともふざけた話ですが、貸出はメンバー制でも見るだけなら自由かもしれないので、とりあえず行ってみます。

スリランカはインドやモルディブと違い、仏教国。町のそこかしこに仏像があります。

モスクやキリスト教会もありますが。

GoogleMapを頼りに行くと、目当てのSri Sucharitha図書館のあるであろう路地の入口にはゲートが。
中に進むと、ほどなく図書館がありました。が、閉まっています。。
扉に貼り紙がありますが、スリランカ公用語シンハラ語。読めない。。12.00という字があるので、12時から開くと書いてあるのかも。

ほんの数百mの距離にもう一館、Belmont Street図書館があるようなので、そちらに行ってみます。
ちょっとお洒落な坂道を上り、

歩くこと5分ほど。
こちらもGoogleMapの通りに、ありました。

一階には何も無いので、階段で二階に上がると、あるのは託児所。
居合わせた人に聞いてみると、図書館は一階とのこと。
一階に戻ってよく見ると、横の方に別の入口がありました。
時刻は朝8時40分。扉を開けて入ってみると、職員さんが一人。しかしまだ準備中のようで、オープンは9時からと言われました。
ネット情報では8時からだったのですが。

目の前の道は結構賑わっているので、この辺りで朝食を摂ることにしました。

良さげなサンドイッチ店もありますが、せっかくならスリランカ料理をと探すと、ホテル併設の食堂を発見。

並み居るカレーの中から、黄色いフィッシュカレーを注文。

紙にくるまれた長筒は何かと思えば、ご飯でした。
お世辞にも清潔感があるとは言えない店ですが、そこそこ美味。カレーは頼みもしないのにお代わりを継ぎ足してくれます。
見るからに安そうだったので値段は聞かずに食べましたが、会計はカレーとコーラで930ルピー(約370円)でした。まあそんなところか。

9時を過ぎたので再び図書館へ。ドアが開け放されていました。

棚に英語で分野、番号が書かれています。
分類番号はおそらくモルディブと同じ。国際基準でしょう。

シンハラ語の本は、背表紙がほとんど黒。見た目とても地味な本棚。
そして、薄い本が多いです。
英語の本もそこそこあり、特にジュニア向けは英語のものが多いようです。
タミル語のコーナーもありました。

天井には大きな扇風機が下がっています。ちょっと手を伸ばすと当たってしまいそうな低さ。
絵本も多数。英語、シンハラ語のものがあります。

私がよくチェックするコンピュータの本は、ほとんど見当たらず。
「Computers」なる雑誌もありましたが、子供向けのようです。

蔵書数は2万冊といったところでしょうか。
地味ながら、ちゃんとした図書館でした。お客さんは一人もいませんでしたが。
メンバーシップの話はすっかり忘れていましたが、何も言われなかったので、やはり見るのは自由だったようです。

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