信濃川に沿ってバイクを走らせると、新潟県から長野県に入りました
このまま進んで、飯山市の図書館でも行こうかと思い、スマホで調べていると、地図上に「ちっちゃな図書館」なるものを発見。気になります。
個人でやっている施設かと思いきや、公共図書館のよう。
さほど遠回りにもならなそうなので、急遽立ち寄ることにしました。
その場所は、木島平村。
山合の寒村かと思ったら、中心部は意外に垢抜けています。ローソンまでありました。
町の中心部近くに図書館の他、村役場、体育館、保健センターなどが集まっています。
村役場もなかなか洒落ています。
図書館が入っているのは、その隣の建物のようです。
裏に回ると、完全にステーキ店。
図書館は上の、レストランと同じ階。
「ちいっちゃな図書館」の銘板と、その奥に「ちっちゃな図書館」の文字が並んでいます。どちらが正しいのでしょう。
恐らく"い"の無い方だと思いますが。
入口前に、リサイクル本ならぬ、「持ち寄り本棚」がありました。
図書館の除籍本ではなく、利用者が不要な本を持ち寄って置いているようです。
重厚な文学全集がごっそりと置いてありました。
館内はL字型。入口から右手前に曲がっています。
靴の汚れている人はスリッパに履き替えてください、とのこと。
自ら名乗る通り、ちっちゃくはありますが、言うほどでも無いかなという広さはあります。このサイズの図書館はさほど珍しくは無いかと。
絨毯敷の絵本コーナーもあります。
郷土資料は、しっかり大きな棚の両面を使っています。さすが長野県。大体どこも郷土資料が充実しています。
マンガも数百冊ありました。
文庫本は、佐伯泰英が1/4ほどを占めています。どこでも人気があります。
コンピュータの本は十冊ほど。
左側のどん詰まりが、学習席。壁に向かって机と椅子が並んでおり、中学生くらいの子が何人も利用していました。
横にある棚には、閉架書庫の文字が。段ボールを半分に切った箱に、本を差して並べられています。こういうものを閉架書庫と呼ぶのか?オープンな閉架とは少々矛盾しています。
その隣の鍵のかかった棚には、古文書とも呼ぶべき資料が収められていました。
蔵書数は約2.1万冊、開館は2002年のようです。
人口僅か4千人ほどの村が、小さいながら立派な図書館を持っていることに、教育県長野の矜持を感じました。
同じフロアにあるレストラン、デンバーは、アメリカンな雰囲気。ステーキやハンバーグを提供。せっかくだし、周りにあまり店も無さそうなので、ここで昼食にします。
田舎の図書館に併設の食堂なんて、どうせ空いているだろうと思いきや、、満席。ちょうどお昼時だったこともあり、20分ほどロビーで待たされました。
切り盛りしているのは、アメリカンテイストとは程遠い地元のおばちゃんのようでしたが、店内には有名人のサインも多数飾られており、結構な人気店だったようです。
周辺には、のどかな田園風景が広がっています。