図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

三宅町交流まちづくりセンター図書フロア(奈良県)

奈良県に入りました。少し時間があるので、もう1つ寄ってみます。
行ったことのない小さな町の図書館を探して、目を付けたのは、三宅町。この町には図書館は無いようですが、それに準ずる施設があるようなので、行ってみます。
着いたのは、三宅町交流まちづくりセンター。MiiMoなる愛称が付いています。

二階に図書フロアがある模様。
階段で上がると、文字通り、フロア自体が図書スペースになっていました。

床は木の板張りです。

カウンターもあり、その前は新着図書コーナー。
その裏は、本屋大賞受賞作。
先月発表されたばかりの受賞作は、当然ながら貸出中で、代わりにモックが置いていました。

奥には、「みどりの本」の特集コーナー。
多くは絵本ですが、「蜜蜂と遠雷」など大人の本も
内容より装飾の色で選んでいるよう。

図書フロアスタッフオススメ本コーナーもありました。
児童文庫、ティーンズ ふるさとの絵本、などの棚があり、コミックエッセイも少し置いています。

DVDも数十枚ですがありました。
子供向けアニメなど。

小さな読み聞かせコーナーもあります。
隣には学童保育クラブもあり、子供たちの嬌声で溢れています。

テラスもあります。ここにも子供たちがいました。

テラスから見下ろす外の広場でも子供たちが遊び回っており、深刻な少子化問題なぞどこ吹く風の光景。

ガラス扉で区切られた部屋もあります。この中は静か。
ここは絨毯敷です。
窓際にはコンセント付きの閲覧席が並び、空豆型のテーブルもあります。

文庫本コーナーでは、スタッフお気に入りには小さなポップが貼られていて、意欲が伝わってきます。

文芸書はそこそこありますが、他の本は総じて少なめ。
コンピュータの本は数冊のみ。科学、工学の本も数えるほど。
旅行ガイドもほぼ無し。地球の歩き方「日本」だけが目立っていました。

本には分類番号のラベルも貼ってあり、もちろん貸出も行っています。
謙虚に図書フロアを名乗っていますが、普通の図書館のよう。
ただし新聞、雑誌は見当たりませんでした。

夜は19時まで開いているようです。
17時を過ぎてから外に出ると、見事に子供たちはいなくなっていました。

一階には食堂、コワーキングスペース、ホールなどもあるこの施設、オープンは2021年。図書フロアは翌年に開いたようです。
蔵書数は分かりませんでしたが、2万冊くらいでしょうか。
三宅町は、全国で2番目に面積の小さい町とのこと。
だからこそやりやすかったのかもしれませんが、子育て支援施設としてはかなりの成功例に見えました。

図書フロア|三宅町交流まちづくりセンターMiiMo