図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

立科町公民館図書室(長野県)

早朝に埼玉の家を出て、長野県に来ました。
諏訪の近くの霧ヶ峰を散策。

車山山頂は登山客で大賑わい。

山頂から八ヶ岳、富士山を遠望

と思ったら、NHKのドラマ撮影隊が来ていたようで、過半数はその関係者。
見たことのある俳優さんもいました。

八島ヶ原湿原

最後の最後に、使い古した登山靴の底が剥がれるというトラブルはありましたが、何とかゴール。
自然と絶景を堪能できました。

この日の宿は、女神湖畔。
まだ時間があったので、女神湖を通り過ぎて立科町街へ戻り、図書館を訪問。
高地から下って行くので、ほとんど車のアクセルを踏むことなく着きました。
図書館というか、公民館の中の図書室。
この日は日曜日で、午後1時から5時までしか開いていません。

いざ入ろうとすると、、玄関に、コロナ感染対策のため、利用は立科町民のみに制限しています、との掲示が。。
正面に図書室と書かれた窓があるので、外から中を覗いてみました。
職員さんが一人、他に人はいなさそう。
郷土の本、漫画やCDが見え、カウンターの上の壁には、
「一人一冊 據(拠の旧字体)出で生まれた図書室
育てよう全国に誇れる手作り図書館
本・知恵手間とお金を出して築こう地域の文化の殿堂」
と大きく貼り出されています。
小さいながら、なかなか志が高そう。

未練がましく玄関の表示を再確認すると、
制限は今年1月から始まっており、感染警戒レベル5の間、とのこと。
今の警戒レベルが幾つか知りませんが、1月と今が同レベルとも思えないので、聞いてみることにしました。
しかし、公民館の受付には誰もいません。
スリッパに履き替え、図書室に。
中の職員さんに聞くと、貸出は町民しか出来ないが、見るのは構いません、とのこと。
聞いてみるもんです。

絨毯敷の中をスリッパで歩くので、とても静か。
文芸書が多め。文庫、ノベルズもありますが、古い文学全集が多い。寄贈されたものもあるようです。

旬な本棚というコーナーには、
歴代芥川賞直木賞受賞作品が並んでいました。

規模の割に、郷土資料はかなり充実しています。
立科町のコーナーの他、長野県に関する本も豊富。
真田氏コーナーもありました。

漫画も館内何ヶ所かにあり、なかなか豊富。これも寄贈が多いのか、古めのものが目立ちますが。
CDは、ラジオ深夜便などが少々あるだけでした。

文芸以外の本は少なめで、私がいつもチェックするコンピュータの本は見当たらず。
自然科学、工学系は全般的にはかなり少なめ。
旅行書も少なく、特に海外旅行の本は全く見当たりませんでした。

児童書はそこそこあり、絵本の他、紙芝居もあります。
棚の上には、鬼滅の刃の紙人形(市販品)が40体ほど揃って置かれていたり、
バーバパパのぬいぐるみがあったり。
普段は子供もよく来るのでしょうか。

雑誌は20誌ほど。
カウンターの周りには、新着本が置かれています。
この中にも「郷土本の新着コーナー」があるのには驚きました。

蔵書数は、開館30周年という2016年の情報で、23,500冊。
即ち開館は1986年ということになります。
この時は私以外の利用客は皆無で、蔵書も古めではありましたが、しっかり手入れされている感はありました。

歩いて数分の、立科町の中心部は、中山道の芦田宿。

宿場町の雰囲気を残す古い街並が見られました。

女神湖は、本当に静か。アヒルボートはありましたが誰も乗っていないので、湖面は鏡のよう。

途中通った白樺湖の喧騒とは対照的です。

図書室利用案内 | 立科町公式サイト