図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

菰野町図書館(三重県)

ゴールデンウィーク後半は、車で奈良に帰省。
東京から高速に乗り、何度か休憩して三重県菰野で下りました。
インターチェンジからほど近くに、図書館があります。

町役場も横にありますが、町の中心地ではなく、緑に囲まれています。
隣は公園。背後には鈴鹿山系の山々が迫ります。

カウンターの周りは吹き抜け、大階段が二階に続いています。
天井はアーチ状、巨大な馬蹄形の木材で支えられています。
恐竜の骨格の様でもあり、圧巻でしたが、あいにく写真撮影は不可。

床も棚も木製で、周辺の自然環境と見事に調和。
棚の上には鉄棒が渡されています。一応それも棚の役割をしているようで、天板に本が並べられている棚もありました。

奥には録音室なる部屋がありました。聴覚障害者向けのオーディオブックを作るのでしょうか。
最奥の参考図書コーナーには洋書も。
珍しくBritannica、AMERICANAの百科事典も置いていました。

コンピュータの本は、量はかなり充実。
漫画、劇画も新旧取り揃えています。藤子不二雄など一部古い作品は、目録カードのみが置いてありました。
DVDもドラマ、アニメ、映画と置いていますが、CDは無い模様。

窓の外にはウッドデッキもあるのですが、施錠されています。雨天時は出られません、と書いているので晴天時は出ても良いのでしょう。
外には気持ちの良い庭園が広がっています。

文庫本もなかなか豊富。
新聞は移動式の縦長の棚に入っています。1週間分が縦置き。
雑誌は百誌足らず。

二階は、郷土資料と展示スペース。
ちょっとした博物館になっていて、近所で出土した土器、磁器などの他、戦前にアメリカから贈られた人形なども展示されていました。
郷土資料は、三重県全般の本が揃っています。
土方氏関連書籍一覧、なる物が貼られています。が、土方氏が何者なのか分からず。
一覧に「忍びの国」があるので、忍びの家系かと見当を付けましたが、どうやら菰野藩主の家系のよう。

ガラス張りの郷土資料収蔵庫もありました。
私有物の代理保管もしているよう。

入口ロビーでは、なぜかカラスの巣を展示していました。
こちら側にも二階への階段があります。
上は、交流ラウンジ、生涯学習室。先程の二階とは繋がっているのですが、間の扉に鍵がかかっていて行き来できず。
こちらにもウッドデッキがあり、外に出られました。リフレッシュテラスなる名前が付いています。

蔵書数は約18万冊。町立図書館としてはかなり立派な部類でしょう。
開館は2008年。

ウッドデッキから見えた庭園

後で地図を見返すと、隣の公園には温泉や足湯があった模様。菰野町は、湯の山温泉を抱える温泉町。知っていたら寄ったのですが、残念でした。

菰野町図書館