図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

登米市立登米図書館(宮城県)

石巻市を出て、北へ。登米市に入りました。
ここにも県内では極めて貴重な、月曜祝日の翌日に開いている図書館があります。
大きな公民館の玄関の脇に、通用口のような図書館入口がありました。

スリッパに履き替えて中に入ります。
グレーのスチール棚が並ぶ、狭い館内。

本の間に挟まっている見出し板は、ベニヤ板に手書き。手作り感に溢れています。
よく見ると、新しめの人は活字になっていました。

雑誌は20誌ほど。
「万有百科大事典」「文政武鑑」など、古い全集ものが多数あります。
カウンター前に新着、準新着の本の棚が多数。結構長く新着扱いにしているよう。
コンピュータの本は数冊のみ。

奥にはコミックがあり、石巻市には無かった「石ノ森章太郎萬画大全集」がありました。
後で知ったことによると、石ノ森の出身地は石巻ではなく、ここ登米
生家もあり、公開されていたとのこと。

郷土資料は、カウンターの中に置かれています。入って行って良いのかもしれませんが、入りにくい。
と思ったら、奥の方にもありました。
住み分けが不明ですが、カウンター内にあるのはより古い本かもしれません。

児童書は、入口脇の小さなマット敷きのスペースにありました。

蔵書数は約3万冊。
現在の施設は1973年の開館。石巻市と同じでした。

この町には古い建物が多く残り、「みやぎの明治村」とも呼ばれるとか。
町を散策します。
教育資料館は旧尋常小学校。あいにく見学時間は過ぎてしまっていました。

武家屋敷もあります。

町の端の山にある、登米神社。

明治村と呼ばれるだけに、洋風建築も残っています。

最後に、水沢縣庁記念館を見学。僅か数年ながら、県庁がここに置かれていたとか。
お盆期間なので、特別に開館時間を延長していました。

県庁の後は、小学校や裁判所と指定使用されていたとのこと。

登米の読み方は、「とよま」と「とめ」が混在していますが、その理由の説明がありました。
本来は「とよま」で、外から来た役人が簡易的に「とめ」と呼び出したのが定着してしまったとのこと。
国や県の施設は「とめ」、町の施設は「とよま」と使い分けられているそうなので、
図書館は恐らく、とめ市立とよま図書館。

登米市/登米図書館