図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

熊谷市立図書館熊谷駅前分室(埼玉県)

熊谷駅北口を出て左に曲がればすぐ。
駅周辺案内図にも描かれていないのですが、ひっそりと熊谷駅前分室があります。

ここは数年前に一度覗いたことがあり、図書館としての価値はほぼ無いのですが、
色んな意味でインパクトのある所でした。
今回は来る気はなかったのですが、
駅まで来ると、今を逃すと二度とここを紹介する機会もあるまいと思い、
再訪することにしました。

駅前には熊谷直実の像と、「ラグビーの町熊谷」の碑。
その傍にはラグビーボールの像までありました。
昨年のワールドカップにあやかって作られたのかと思いきや、そんなに新しいものでもなさそうです。

飲食店、飲み屋が軒を連ねるような繁華街の雑居ビルに挟まれた、細長いビル。
少し先には風俗店の紹介所があるような場所で、繁華街と歓楽街の狭間です。
この中に図書館分室があることに気付く通行人は少ないでしょう。

真ん中のビルの中に、分室があります

以前来た時は夜だったので、この雰囲気の中に図書館か、と衝撃的でしたが、
今回は昼間なのでそれほどでもありません。
入口には「熊谷駅前防犯センター 安心館」と大きく書かれていて、
図書館分室の表示は小さいです。

中に入ると、意外と奥行きがある、ということはなく、見た目通り狭いです。
管理人のおじさんが座っていて、二階に上がろうとすると
「おっ、上がりますか?」と言って電気を点けてくれます。
基本、滅多に人が来ることはないのでしょう。。

二階が図書室。小さな部屋の壁際に本棚が並ぶだけで、椅子も机もありません。
旅行ガイドが意外に充実していて、他は文芸書、実用書などがありますが、
せいぜい2000冊といったところ。
その限られたスペースの中で、なぜか東野圭吾の「容疑者Xの献身」「幻夜」は3冊ずつありました。
階段は三階に続きますが、立入禁止なので、ここだけです。
時間を潰しようもなく、数分で出ました。

この分室、主な目的は予約資料の受け渡しのようですが、どれだけ利用されているのでしょうか。
余所者が口出しすることでもないですが。

ところで、防犯センターとは何なのでしょう。
夜の街で不審者に追っかけられた時に逃げ込むのでしょうか。
ここに逃げ込んでもどうにもならなそうですが。。

熊谷は、ラグビーの町だけではなく、うどんの町としても売っているようで。
向かいに妙にお洒落な、カフェ風のうどん屋さんがあったので、ここで昼食を摂りました。

さて次は、県立図書館に向かいます。(さらに続く)


施設案内 熊谷駅前分室