旅の3日目、最終日。
朝は魚津市の図書館に寄ろうと思っていたのですが、お隣の黒部市の図書館が2日前に新装開館したというのを知り、急遽そちらに行くことにしました。
市役所などに近い、ほぼ街の中心部。鄙びた商店街を左折すると、
斬新なデザインのビルが登場。開館したばかりの、くろべ市民交流センター「あおーよ」です。
駐車場、駐輪場は裏側でした。
混雑が予想されるからか、誘導員の方が何人かいます。この時は朝早かったので空いていましたが。
一階は「にぎわいのフロア ウェルカム・コモン」。各階に愛称が付けられているようです。
温泉や山の特集として、本が展示されていました。
新聞、雑誌も。雑誌は70誌ほどが平置き。
なぜか海亀の剥製もありました。
中央の階段で上へ。二階は「学びあいのフロア ワーク・コモン」。
キッチンスタジオなどがあり図書館ではありませんが、ロビーに本が置いていました。料理の本や生誕100年だという司馬遼太郎などが展示されています。
海外や富山の旅行ガイド、ジャズ、来年の大河ドラマの紫式部などもありました。
三階は「ふれあいのフロア コミュニケーション・コモン」。
児童書のフロアです。
所々土足禁止になっています。
ごく少量の視聴覚資料もありました。CD、DVDに加えVHSも。
全体的に古め。
CDはほとんどクラシック、DVDは文化資料、VHSは「日本百名山」のみ。
中央の階段からは各フロアが見渡せ、前夜に訪れた富山市本館によく似ています。
富山市のインパクトが凄かったので、比較してしまうとスケールの小ささは否めないのですが。
四階は「深めあいのフロア ブック・コモン」。
この旅では長野、岐阜、富山と回ってきてどこもそうでしたが、郷土資料はここも豊富。
くろべ、とやまに分かれていて、黒部ダム、水資源などの本が多数。
文庫本も豊富。L字型の棚3つ、両面を使っています。
その先には、お洒落なスツールが置かれた読書空間。
コンピュータの本も、技術的なものは多くはありませんが、新しいものが揃っています。
マンガもありました。富山高岡出身、藤子・F・不二雄の大全集が。A氏の方は見当たらず。
横にはF氏の師匠、手塚治虫作品も多数ありました。
階段近くで、飯テロ小説特集をやっていました。
「みをつくし料理帖」「居酒屋ぼったくり」など、料理の描写に思わず喉が鳴る本が。
この階にも雑誌がありました。階段周りに置かれています。
蔵書数は約16万冊。
こちら側にも商店街がありますが、表側より一段と鄙びています。
数分歩くと、富山地方鉄道の東三日市駅。黒部市の中心部近くなのですが、とてもそうは思えないローカルな佇まい。
駅舎の中も、時が止まったような光景でした。
停滞ムードの街の中で、「あおーよ」だけが漂着した異国船のように異彩を放っていました。