図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

十日町情報館(新潟県)

久々に雨の心配と無縁の週末、泊まりがけのツーリングに出かけることにしました。
まずやって来たのは新潟県
関越道を湯沢ICで降り、魚沼スカイラインを通って、十日町市に入りました。

魚沼展望台から

昼食を摂るため、十日町駅前へ。雪国らしく、歩道には屋根が付いています。

商店街で極めてコスパの高いラーメンを食べてから、お目当ての場所に向かいます。
この街に来たのは、映画「図書館戦争」のロケ地にもなった、有名な図書館があるから。
ロケ地になった3館の内、水戸西部北九州は既に制覇。ここだけが未踏のまま残っていました。
町外れの広々とした地に、堂々と建っていました。

先の2館と違って、外観はさほど特異ではありません。

東入口

中に入ります。
「追悼 イリヤ・カバコフ氏」のコーナーが現れました。
この地域で行われる「大地の芸術祭」に作品を残しているアーティスト。先月亡くなったようです。
ここに来る途中にも、山中の道路沿いにアート作品が見えました。写真も撮らずに素通りしてしまったことを後悔。
女史は、ウクライナ出身とのこと。
その横には「ウクライナ情勢」のコーナーもありました。

映画「図書館戦争」で使われた盾が展示されていました。

下へ降りる階段の周りには、色々な展示が。
図書館戦争のグッズや、出演者のサイン色紙が飾られています。
2002日韓ワールドカップで、十日町がホストタウンを努めたという、クロアチアについての展示コーナーも。

館内には他にも、ドラマで話題の牧野富太郎、家康など、特集コーナーが多数。
一段下がった所には、喫茶コーナーがあるのですが、長期休業中の模様。

火焔型土器が出土したことが街の誇りらしく、そのレプリカが置かれていました。

ちなみにこの火焔型土器、街中にも随所に飾られています。
その裏は、郷土資料や視聴覚資料のエリア。
坂口安吾関連資料、のコーナーもあります。
CDはここもかなり古く、ほぼ前世紀。映像資料はDVD、VHSが半々。

館内撮影は、事務所で申請することで可能に。首から下げる撮影許可証を借ります。

館内随所に「図書館戦争」撮影時の写真やエピソード紹介のパネルが置かれています。

奥に進むと、下へ大きくくり抜かれています。これこそ、映画で印象的に映し出されていた光景。

途中にもフロアがあり、本棚が並んでいます。
スケールは違いますが、この構造は石川県立図書館を思い出します。

1と2/3階に当たるフロアには、旅行書、PCの本、文庫本などがありました。
アウトドアのコーナーには「岳」「山と食欲と私」などの漫画も。新田次郎、笹本稜平などの山岳小説もあります。
コンピュータの本は、規模の割には量、質とも寂しめ。
もう一段下のフロアには芸術、スポーツなどの本があります。

下の一階へは、ストレートに下りる階段と、ジグザクに下りる階段が。
一階は、児童書とティーンズ。漫画も大量にありました。
見上げると、図書館宣言のレリーフが。こんなシーンも映画で観たような。

このフロアにも玄関があります。

西入口

開館は1999年。ロケ地3館の中では一番新しいですが、それでも24年経っています。
蔵書数は約16万冊。
アーティスティック且つプラグマティック。利用者もそこそこ多く、魅力的な図書館でした。

街の方に数100m戻ると、道の駅と「越後妻有里山現代美術館 MonET」があります。
美術館の中には入りませんでしたが、外観だけでも一見の価値あり。

アートの片鱗に触れることはできました。

玄関前のオブジェの数々

十日町情報館/十日町市