図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

横浜市中央図書館(神奈川県)

神奈川県立図書館から直線距離で僅か500mほどの所に、横浜市の中央図書館があります。
県立図書館と県庁所在地の中央図書館がこんなに近いのは、他に例を知りません。茨城県水戸市も比較的近かったですが、ここまでではありません。
両者の間に横たわるのは、伊勢山皇大神宮。県立図書館の眼の前に鳥居があります。

階段を上って、お参り。

神社の境内を突っ切れるわけではなかったので、思ったほど近くはなかったですが、それでも徒歩10分ほどでやって来ました。

バイクで来ている人が結構います。
平日は8時半まで開いているのですが、土日祝は5時まで。あまり時間が無いので、急いで中へ。

県立図書館に続いて、こちらも「関東大震災から100年」の特集展示をやつていました。
当時の新聞、地図、写真、関連書籍などが展示されています。
関東大震災というと東京が被災地というイメージが強いですが、横浜もそれ以上の被害を受けていることは忘れてはなりません。

中央が吹き抜けになっており、館内は円筒状。
といっても外周は凸凹しており、何とも表現しにくい形状です。
外側の壁沿いには、文庫本が相当な数並んでいます。
児童書も一階でした。

図書館は、地下一階から五階まで。
エレベータで最上階へ。

五階は、人文科学。
奥に楽譜コーナーがありました。
ジャンルは幅広いものの、ほとんどピアノ向け。
と思ったら、手前にも楽譜の棚が幾つもあり、
三味線、琴、声楽、バンドスコア、管弦楽など、ピアノ以外の楽器のものが並んでいました。その品揃えは、まさに圧巻。私が過去に見た中では最高です。
このフロアは半月型でした。円くなっているのは一階だけのようで、よく分からない構造。。

三角に何度も折り返す階段で、下へ。
四階は、社会科学、自然科学。
雑誌は各階、分野ごとに置いているようで、総数を数えるのは困難。
社史、ビジネス関連資料もありました。

9月12日は宇宙の日、とのことで、宇宙の本が展示されていました。
その裏には、情報科学コーナー。
専門的なものも含め、相当な数の本があります。これも過去屈指かも。

三階は一般調査、ヨコハマ資料。
洋書、日本紹介、日本語学習の本も
充実。
ドイツ語、フランス語の本もまあまあ置いています。
その他マイナー言語の本も少々。

新聞コーナーもここにありましたが、その置き方がユニーク。1ヶ月分が縦置きされています!
1週間分を縦置きしているのは最近見かけましたが、これは初めて見たような。
外国語の新聞、雑誌も多数。

フロアの半分を占める、ヨコハマ資料も膨大です。

階段で再び下ると、二階をパスし一階に着いてしまいました。二階は事務室
のみだったようです。

地下は、学びと交流のフロア。
閲覧席、視聴覚資料の鑑賞席が多数ありますが、閉館間際なので誰もおらず。
レーザーディスクとVHSは、機器の老朽化のため提供終了、との案内が貼っていました。時の流れとは言え、寂しい限り。
横浜市史料室もあり、市報、神奈川新聞、統計資料などが置いていました。

1994年に開館したというこの図書館、蔵書数は脅威の約176万冊とか。
さすが日本一の人口を誇る巨大都市。県立図書館を軽く超えています。

向かいには、野毛山動物園があります。
何と入場無料だそうですが、あいにく閉園時間を過ぎていました。

中央図書館 横浜市