図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

いわき市立勿来図書館(福島県)

東海村を出てからは、いわきに向かって国道を激走。
日が沈む頃にようやく福島県に入りました。
勿来の関があった、いわき市勿来。
ここには、2021年に来たのに、工事中で入れなかった図書館があります。
3年越しのリベンジでやって来ると、あの時と変わらぬ姿を見せていました。

ほぼ日は暮れてしまいましたが、土曜日は平日と同じ夜7時まで開館しているということで、充分間に合いました。
大きな建物ですが、基本は公民館で、図書館は三階だけ。
階段で上がります。

カウンターがあり、職員さんが一人。他にお客さんはいませんでした。
入口側は児童書で、木製の棚。
奥が膨らんだ、おたまじゃくし型です。

一般書は、薄茶色のスチール棚。昔ながらの図書館、といった風情です。

郷土資料コーナーには、かなり古びた資料が置かれています。
ローカルな文化、文芸誌、「うえいぶ」「いわきの川柳」「6号線」などが揃っていました。

勿来地区の紹介コーナーには、近くの小学校の資料に加え、星新一の本が何冊かあります。
市の本館には、サイン本もあるそうです。
何の縁かと思ったら、製薬会社社長でもある氏の父親が、いわき出身とのこと。

コンピュータの本は、100冊に満たない程度。
旅行ガイドブックも少なく、特に海外向けはかなり物足りません。
東海村では充実していた原子力の本は、ここでは普通の図書館程度。
雑誌は40誌ほど。

勿来図書館を名乗っていますが、勿来駅からは遠く、隣の植田駅の近く。
鮫川の堤防がすぐ横にあります。

鮫川の河原

移動図書館も持っているようですが、館内の蔵書数は約4.5万冊と少々寂しめ。
しかし現在の施設は1978年の開設とのことで、なかなかの歴史があります。

堤防から

いわき市図書館 勿来図書館