四倉から、海岸に沿って南下。塩屋埼灯台を目指します。
沿道は、津波の影響なのか荒れ地が目立ちます。被災して放置されていると思われる廃墟も見られました。
灯台の少し手前にある、いわき伝承みらい館に立ち寄ります。
海岸のすぐ近くですが、海との間は自然の防波堤のように盛り上がっています。
中に入ってみると、多くの見学客で賑わっていました。
中央にある、旧豊間中学校の黒板が心を打ちます。
2011年3月11日、午前中に卒業式があり、卒業生の寄せ書きがされています。
数時間後の悲劇、母校が解体されてしまうことなど夢にも思っていなかったことでしょう。
その手前にある奇跡のピアノは、津波で泥まみれになったのを何とか修復したものとか。
当時の新聞も展示されていました。あれからはや13年。記憶が蘇ります。
未だに持ち主の現れない、携帯電話などの拾得物も展示されていました。
二階展望デッキへの階段の横に、震災や原発に関する本の並ぶ棚がありました。
現役官僚が書いたという告発小説「原発ホワイトアウト」、鼻血描写が物議を醸した「美味しんぼ 福島の真実篇」など、読んだことのある本が何冊か。
学習室の片隅にも、本棚がありました。
こちらは防災、ボランティアなどに分類されています。
2020年に開館したというこの施設。
置かれていた本は500冊程度で、ここを図書館と見なすのは無理がありますが、資料館としての役割も担っており、情報拡散を願っている節もあったので、記事にさせてもらいました。
塩屋埼灯台は、ここから500mほど南。崖下の駐車場からは、まあまあ歩く必要がありますが。
海に囲まれたこの日本に、灯台は数知れずありますが、中を見学できる灯台は十数基しか無いようで、ここはその中の一つ。折角なので入ってみます。
螺旋階段をぐるぐると登り、目が回りそうになりますが、上からは360°の大パノラマが。
その後は、伝承みらい館に割引クーポンが置いてあったので、行くつもりのなかったいわき・ら・らミュウへ。
とにかく市域の広い、いわき市。近くだと思っていたら10km以上もありました。
レストランや土産屋、魚屋の入るショッピングモール。三連休だけに、観光客で大混雑。
二階では、いわきの東日本大震災展をやっていました。あいにく一階と違い、人もまばらでした。