図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

富里市立図書館(千葉県)

寄ろうと決めたさんぶの森図書館は臨時休館。パスすることにしたはずの富里市の図書館に、やっぱり行くことにしました。
駐車場側は普通ですが、

表に回ると、半円形の洒落た建物になっています。

外には、テレビ番組「プレバト」の企画で作成されたという、有名芸能人の手によるスプレーアートが飾られています。特産のスイカの他、なぜか馬の絵が目立ちます。

館内ロビーには、お洒落なスケルトンのエレベータが。

児童書、ちょっとした展示スペースも左側にあります。

館内もお洒落。
写真撮影は、人が写らなければOKとのこと。

窓際の学習席は、勉強する学生でいっぱいでした。

郷土資料コーナーはなかなか充実しています。
市内にあるという、三菱創業家の岩崎家末廣別邸が紹介されていました。
「馬の本」コーナーがあり、数百冊もの本が置かれています。
富里は、日本初の牧羊場が作られたサラブレッド発祥の地で、この日見かけることはなかったのですが、今も馬を飼う牧場が多数あるそうです。
スプレーアートに馬の絵が多い謎が解けました。
富里と言えばスイカの産地というイメージしか無く、岩崎邸の話も馬の話も全く知りませんでした。
至近距離にある成田空港に関する本も多数。「成田空港ハンドブック」は20年分あります。

雑誌は通し番号が振ってあり、181番まで。
横には壁のようにそそり立つ、文庫本の棚が。その裏も文庫本でした。

コンピュータの本も高度なものは少ないですが、量は豊富。
Androidプログラミングの本は、「電話」に分類されていました。

洋書もそこそこ。英中韓以外にも、欧州系の言語は少しずつ置いています。

「書庫本展示」なる展示をやっていました。
普段書庫に保管している資料を引っ張り出して展示しているのですが、割と新しめの名の知れた本ばかり。
大量購入した余剰品かもしれません。

「読書駅伝リレー」なる展示も。
帯に感想を書いて、次の人におすすめ、というのを襷のように繋いでいく取り組みだそう。

開館は2003年。蔵書数は約20万冊。
地域に愛される図書館は、とみらいテラス、なる愛称も持っています。

二階は郷土資料展示室。無人、無灯の部屋で石器、土器、古道具などを展示していました。
誰もいませんでしたが、中央にはオープンテラスも。

せっかくなので、この日存在を知った、末廣別邸に行ってみることにしました。
岩崎彌太郎の息子で、この地で末廣農場を営んだという、岩崎久彌の別邸。

正面玄関は施錠されていましたが、庭に回ると開けっ広げ。
周辺は住宅地で、広大な農場があったという面影はありませんが、敷地内はその雰囲気が感じられました。

あまり観光地としては売り出していないのか、案内標識は少なく、見学者も他にはいませんでした。

富里市立図書館