図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

成田市三里塚コミュニティセンター図書室(千葉県)

この日の目的地、成田市三里塚にやって来ました。
成田空港の所在地の一つですが、この地が有名になってしまったのは、開港時の闘争のため。
成田空港には何度も来ていますが、この町に来たのは初めて。
まずは図書室があるようなので、行ってみます。
コミュニティセンターの中。

ロビーには雛人形が。完全に忘れていましたが、この日が正に雛祭り。

学習室は勉強する学生で賑わっていますが、図書室は小さなスペースで、人もあまりいません。

本は新しいものばかり。
コンピュータの本は数十冊。
旅行ガイドは「るるぶ」「まっぷる」がある程度。海外のものはほとんどありません。
雑誌も十数誌ありますが、なぜかほとんど女性誌

三里塚闘争の資料があるかと思いましたが、そんな暗い歴史は全く感じさせません。
分類無しの行政資料や、歴史の所に「成田の歴史」などがあるくらいで、郷土資料コーナー自体が見当たらず。
と思ったら交通関係の所に「三里塚燃ゆ」「成田の空と大地」といった本がありました。
開館は2005年とまだ新しいこの施設。蔵書数は約1万冊。

周辺は宅地化されていて、やはり暗い歴史の影はありません。
三里塚記念公園が近くにあるようなので、行ってみます。
どういう所か知らずに来ましたが、思いの外見応えのある場所でした。
まずは、御料牧場記念館。

この地に造られ、成田空港建設に伴い無くなるまでの御料牧場の歴史が紹介されています。
天皇専用機の内部の再現セットもありました。

貴賓館は、施錠されていますが、お願いすると見学させてもらえます。
元は富里にあり、そこから移設されたとか。

敷地内に、防空壕があります。こちらも見学させてもらえました。
真珠湾攻撃の頃、当時皇太子の平成天皇のために作られたものの、別の所に疎開していて結局使用されていないそう。

80年も前に作られたとは思えない綺麗さ。さすが皇室用。

車で東に数分走ると、成田空港。
空港のすぐ脇にある、ひこうきの丘なるスポットに寄ります。
その名の通り、離着陸する飛行機を間近に拝めます。
丘と言うほど高くはないですが。

空と大地の歴史館へ。最終入場ほ4時半。ギリギリ入れてもらえました。

熾烈な空港反対運動を中心に、空港の歴史を紹介。

一体誰が造ったのかと思う施設ですが、空港運営会社も絡んでいるようで、負の歴史も伝承する姿勢は立派。

図書コーナーもありました。空港や三里塚闘争に関する本が集まっています。

隣の航空科学博物館は時間が無くて行けませんでしたが、飛行機の並ぶ屋外展示場は見ることができました。

成田空港の昔と今をじっくり堪能しました。

三里塚コミュニティセンター図書室地図 | 成田市立図書館