図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

佐倉市立志津図書館(千葉県)

成田空港近くで午後5時を迎え、後は埼玉の家に帰るのみ。
この日は最後に茨城県にも寄ろうと思っていたのですが、もはや遠回りして寄り道をするような時間もなく。
ほぼ最短距離の経路で帰ることにしました。
しかしその途中、夜8時まで開いている図書館があるようなので寄ってみます。京成本線志津駅が最寄り駅の、志津図書館。

駐車場は地下、図書館は一階です。

入ったのは日曜の夜7時前後ですが、人が結構います。
多くの中高生が熱心に勉強中。
さすがに児童書エリアはガラガラですが、その閲覧席には大人が陣取っていました。

中央の予約受取棚を囲むように、半円形のCD、DVDコーナーが。
佐倉ゆかりのアーティストとして、バンプオブチキン、荻野目洋子、ねごと、中村中などが紹介されていました。
DVDは映画は少なく、NHK番組などが多め。

文庫本は1万冊近くありそう。
雑誌も2百誌近く。
近くには、農民の惨状を救うべく立ち上がった、義民佐倉惣五郎の紹介コーナーがありました。

奥に掲げられた毛筆体の「郷土資料」の文字は、館内に足を踏み入れた時から目に入っていました。
豊富な蔵書は「佐倉と美術」「佐倉と運動」「佐倉と文学」などに分類されています。
「美術」はモンキー・パンチ高橋真琴など。
モンキー・パンチは北海道の出身ですが、長くここ佐倉に住んだそう。少女画の高橋真琴も同様、出身ではありません。
スポーツは何と言っても、長嶋茂雄。関連本が多数。
ラソン監督の小出義雄も佐倉出身。
伝説の横綱雷電も晩年をここで過ごしたとか。
文学の題材は平将門、松本良順など。
そんな中、「レイテ戦記」など戦記物が妙に目につきます。
どういうことかと思えば、佐倉に歩兵隊が置かれていて、ここから戦地に旅立った人が多くいたよう。

千葉県資料は別の所にありました。
洋書も豊富で、千冊以上。ただし英語以外は見当たりません。

コンピュータの本は量、質ともそれなり。
その上の棚には「群書類従」「続群書類従」「続々群書類従」がずらり。

開館は1995年。
蔵書数は約32万冊。
町の中心とは思えない立地ですが、意外にも佐倉市の図書館では、ここが最多。
この日訪ねた5館の中でも最多でした。

志津図書館 | 佐倉市立図書館 公式ホームページ