図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

柳川市立図書館(福岡県)

西鉄柳川駅で下車。

思いの外、近代的な駅でした。
レンタサイクルを借りようかと観光案内所に行ってみると、スタッフの人は離席中で不在。観光地なのだから、もう一人くらいいてもいいのに、、も思わないでもないですが。
しばらく待って再訪すると、スタッフさんは戻っていました。
聞いてみると、レンタサイクルの受付は隣の商店とのこと。
しかし隣に行ってみると、、水曜定休で休み!
観光地なのだから、、とまたぼやきたくなりますが、諦めて歩いて観光することにしました。

三柱神社の参道まで来ると、船乗り場が。水郷の始まりです。

更に歩いて行くと、図書館がありました。あめんぼセンター、なる愛称もあります。

玄関の前には、やはり水路が。

中には、水の資料館が併設されています。
水郷の町の、歴史と文化が紹介されていました。

図書館内はなかなか広大です。大きな天井は、外に向かって斜めに下がっています。

文庫本は膨大な数。日本の小説とそれ以外は離れています。
マンガも結構豊富。やや古めですが。

奥には、水の資料のコーナーがありました。
水、川に関する膨大な本がありました。
水に関する本は、背表紙も水色の物が多い気がします。
滋賀県清水町の図書館にもこのようなコーナーがあり、同じことを書いていましたが。

行政資料には、県史、市史などが。
地域資料には、お隣の佐賀の本も多数。
郷土出身の作家として、檀一雄、「からたちの花」の長谷健、哲学者廣松渉などを紹介。
その裏は北原白秋のコーナー。白秋も賛同したという児童文学誌「赤い鳥の本」は、復刻ながら既に刊行から50年超でした。

奥には教科書、洋書コーナーも。
柳川の大名だったという、立花宗茂・誾千代(ぎんちよ)コーナーもありました。
「目指せ!大河ドラマ」と活動中のよう。よく知りませんでしたが、夫婦ともども大層数奇な生涯だったようです。
筑後国主・田中吉政の特設コーナーもありました。

旅行ガイドの「まっぷる」「るるぶ」は面置き
横にパソコンの本があります。あまり高度な本はありません

写真集も豊富で、一部は面置き。
薪能」の隣に「ローリングストーンズ」「THE ALFEE」と何とも不思議な並び。
雑誌も百誌超。

入って左側は児童書、と思ったら視聴覚資料もありました。
CD、DVD、VHSに、レーザーディスクも!
特に今時VHSをこれだけ置いているのは珍しい。
懐かしのドラマ、映画、アニメが目立ちます。

蔵書数は約26万冊。
開館は1994年のようで、歴史ある町の図書館にしては、その歴史は浅めです。

再び歩きます。

水路に沿った散歩道を歩くと、観光の中心、沖端に来ました。
駅から2、3kmは歩きました。

柳川のつるし雛、「さげもん」。随所で見かけましたが、ここには大量にありました。

その前には、「まちかど図書館」が設置されていました。

北原白秋生家は、記念館になっています。

豪商だったようで、中は博物館。

戸島家住宅も見学。

藩士の邸宅とか。なかなか立派でした。

ここに着くまでは、帰りは絶対バスに乗る!バスがなかったらタクシーでも!と思って歩いていたのですが、、
ここまで来たら、行きそびれた柳川城址も見ておきたくなり。
結局帰りも頑張って歩くことにしました。

柳川城址はと言うと、近くまで来てもそれらしい雰囲気はなく。
中学と高校に挟まれた小さな空間に石垣が残るのみでした。

その上は、一応緑地になっています。

予想外のあっけなさで、観光パンフレットにほとんど取り上げられていないのも納得。

西鉄の駅まで戻り、駅前のバス停からJR瀬高駅へ。
ちなみにこの日の歩数は、4万歩に迫りました。数年に一度レベルの数字。

柳川市立図書館