今回の旅は、宇都宮で餃子を食べるのが目的だったわけではありません。
実は本当の目的地として念頭に置いていたのは、茨城県の笠間。
宇都宮でのんびりしていたら、昼近くになってしまったので、先を急ぎます。
烏山、緒川、御前山と、山奥の細道を縫うマニアックなルートで、笠間を目指すことにします。
宇都宮東部の郊外を走っていると、沿道に「バイク神社」なる謎の案内看板を発見。
このエリアにはホンダの研究所や工場があるので、その関係でしょうか。
ともあれ、バイクで旅している以上は素通りするわけにいかず、案内に従って寄ってみることにしました。
正式名は安住(やすずみ)神社。
周囲は一面の田圃です。
元は安産祈願の神社だったようですが、どういう経緯か、今はバイカーが集う聖地と化しています。
安産祈願も決してやめたわけではなく、祈祷を受ける若いご夫婦の姿もあります。
他にも、初のヘリポートがある神社でもあったり、黄金の巨大狛犬があったり、
何とも話題作りに長けた、商売上手の神社でした。
この話題をブログに上げるためにも、近所に図書館が無いかスマホで検索してみると、
ほんの数百m先にあることが分かりました。
セブンイレブンのある交差点に、保育園と一緒に設置されています。
八角形の可愛らしい屋根は、保育園と統一されたデザイン。
すっかり定番となったアルコールで手指を消毒してから、中に入ります。
町立図書館の分館だけに、小さいのは予想通り。
保育園の横という立地から、これも予想通り、半分は児童書でした。
園児とお母さんが主要ターゲットなのでしょう。
一般書は僅か。
文芸書こそ、そこそこありますが、
バイク本のコーナーなどは、望むべくもありませんでした。
旅行書は、「るるぶ」だけ妙に揃っていました。
田舎の小さい図書館も、やはりコロナ対策は避けられず、雑誌は最新刊が非公開になっていました。
しかし、規模の割に、CD、DVDは意外に充実しています。
図書館らしからぬことに、アクション系の洋画が妙に豊富。
ホラー映画の「ソウ」シリーズが揃っているのを見つけるに至っては、
とても保育園横の図書館の棚とは思えませんでした。
客は自分一人。やや気まずくもあり、長居はせずに外に出ます。
休日なので、当然保育園には誰もいません。
目の前の道は、聖地を目指すバイクがひっきりなしに走りますが、
ここに寄ろうとするライダーは、もちろんいません。
先を急いでいたのに、ついつい寄り道をしてしまいました。
まあ、これが私のいつもの旅のスタイル。
再び、笠間を目指して出発!