図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

川崎市立川崎図書館(神奈川県)

この日は朝早く横浜鶴見区を出て、歩いて川崎へ。
JR川崎駅前の、タワーリバークなる商業ビルに、図書館があります。開館は朝9時半。

正面のビルがタワーリバーク

階段で四階に上がると、地味な図書館の入口がありました。
ビル入口の華やかさとはえらいギャップが。

灘図書館も同じような雰囲気でしたが、ギャップの大きさはこちらの方が上。
駅前の一等地なので、新しい施設かと思っていましたが、本棚はかなり使い込まれており、床の絨毯も草臥れています。
本も、昭和の古いものが目につきます。

雑誌は、棚に通し番号が振られていて、195番までありました。
ただし休刊になったものも多いようで、2割ほどは欠番。

郷土資料は膨大。ただし行政資料が大部分。
その奥に、中国語図書コーナーがありました。
本は総じてちょっと古めですが、簡体字繁体字の本が混ざっています。
李登輝習近平毛沢東など立場を異にする政治家の本も仲良く並んでいて、少々ドキリとする光景。

その隣には韓国・朝鮮コーナーもありました。韓国を扱った日本語の本も。
更に先に行くと、洋書コーナー。こちらは英語のみに見えました。

奥は児童書。
板貼りの「親と子の部屋」もあります。 

旅行ガイド専用の棚もありました。
各種シリーズも置いていますが欠けが多く、全体的には少なめ。
そんな中、design travelなる見慣れないシリーズが置かれていました。

その向かいはCD。
ここもやはり、一目で古いと分かるラインナップ。全盛期は平成初期のようです。

川崎ゆかりの作品のコーナーもありました。
「なぜ南武線で失くしたスマホジャカルタにあったのか」など数冊があるのみ。
市民から募集中のようです。
ちなみに、川崎市は今年が市制100年とのこと。
人口は100年で30倍になったとか。ロビーには昔の写真が飾られていました。

コンピュータの本は、数は多いものの、高度な本は見当たりません。

大型本の所には、高齢者向け紙芝居なる珍しい物がありました。
金色夜叉」「曾根崎心中」など、なるほどと思わせるタイトルの他、
昔を回想させる「昭和の窓」、啓蒙用の「もも子さんとオレオレ詐欺」なども。

階段だけでなく、エレベータからの入口もあったようで、こちらの方がメイン玄関でした。
階段からの入口よりは大きめですが、やはり地味なことに変わりありません。

蔵書数は約18万冊。川崎市では最大なのかと思っていたら、そういうわけでは無いようで、各区にある図書館の中では平均的な規模のようです。
開館は1995年。

その後は駅の周りを探索。
昔は工場だった西口には、綺麗なショッピングセンターが出来ていました。

ラゾーナ川崎

川崎は、こう見えて嘗ては東海道の宿場町。
宿場町の面影はどこにも見出せませんが、旧東海道には観光案内板が出ており、東海道かわさき宿交流館なる施設も出来ていました。
中には、宿場町を再現した模型が展示されていました。

川崎市立図書館:川崎図書館