図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

東久留米市立東部図書館(東京都)

この日は所用で近くに来たので、東久留米市の図書館を訪問。
猛暑の中ですが、最近新調したヘルメットとグローブを試してみたかったので、あえてバイクで来ました。

この日は、多くの図書館が休館日にしている月曜日だったのですが、東久留米市は珍しく金曜日を休館日にしています。

スマホナビを頼りに、中央図書館に到着!のはずが、図書館と思った建物は生涯学習センター。
図書館の方はというと、、
工事用フェンスに囲まれています。
改修工事のため長期休館中、ということが分かりました。
またやってしまったか。。
休館日は調べたのに、長期休館のお知らせを見落とすとは。

気を取り直して、、
東久留米市には他にも3つ図書館あるので、その中のどこかに行くことにします。
しかし、暑さで頭が朦朧としてきそうなので、これ以上遠くには行きたくない。。
そこで、帰路の方向にある、東部図書館を選びました。

ここ中央図書館は、東久留米駅から南西に1kmほど。
東部図書館は駅を挟んで反対側、北東に1kmほどの所にあります。

バイクで、10分足らずで到着。
この辺りの市にはよくある、団地の中の公民館、福祉センターなどと一緒になった図書館でした。
駐車場は無いようで、図らずもバイクで来たのが奏功しました。

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団地の中の図書館

カウンター前には、先日亡くなった、「思考の整理学」で知られる文学者、外山滋比古氏の追悼コーナーが設けられていました。

その前には、各種旅行記などが並ぶ「おうちでGo To Travel」なるコーナーが。
コロナ対策と経済対策の間で迷走する、政権への皮肉かと思えてしまいます。

中央の柱周りには国内、海外旅行ガイドが並んでおり、元々このジャンルには力を入れているのかもしれません。

小さな図書館の割に職員さんは多いようで、6、7人が館内整理に駆け回っています。
月曜日の昼間でありながら、お客さんも多めです。

カウンター脇には「ひとの本棚 児玉清」なるコーナーもありました。
司会者や俳優として活躍した児玉氏は、読書家としても知られ、
氏が書評を書いた本が並べられていました。
ベストセラー小説が多めです。

DVDは、映画はほとんど無く、教育的な資料が中心でした。
CDは普通にポピュラー系も揃っています。

多文化資料として、英語、中国語、韓国語の本がありました。
その傍には渋めの全集類が多数。
「新約漢文大系」約100巻が並ぶのは、やや珍しくもあり、圧巻でした。

この図書館、開館は1999年、蔵書数は約6.5万冊とのこと。
かなり小さめの部類ながら、なかなかやる気と活気に満ちた図書館、という印象でした。
全体的に東京都下の図書館は、他県に比べて人口密度高めではありますが。

建物内には、夏季休暇のため閉まっていましたが、小さな喫茶カウンターもありました。

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図書館前の様子

東久留米市は、埼玉県に向かって角のように突き出しており、この図書館はその角の部分に位置しています。
駅に向かう方向以外、どちらに行っても1km以内には埼玉県新座市に出るという、前線基地のような立地。
周辺には団地が広がっており、お店の類は見当たりません。
すぐ横には、埼玉で荒川に合流する黒目川も流れており、緑は豊富です。

100mほど駅の方に戻ると、浄牧院という大きなお寺があります。

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浄牧院の山門

さほど名の知られた寺ではないと思いますが、仁王像の収まる山門といい、緑生い茂る境内、庭園といい、なかなか立派。
猛暑の中でも一服の清涼感が味わえました。


東部図書館 - 東久留米市立図書館ホームページ