後でじっくり見ることにして、先に隣町の茨城県五霞町に寄ることにしました。
ガソリンスタンドで給油し、走り出した後、
スマホが見当たらないことに気付き、一旦道端にバイクを停めます。
タンクバッグの中を探るも無く、ジャケットのポケットにも無い。
まさかどこかで落としたか?とUターンして元の道を戻ると、、
100mも戻らぬうちに、先ほど走ってきた路上にスマホが落ちているのを発見!
急いで拾わねば!しかし車はひっきりなしに行き交っており、、
タイミングを計っている間に、無情にも車に轢かれてしまいました。
車が途切れた瞬間に駆け寄って拾い上げましたが、
画面はバリバリに割れ、細長い線が光っているのみ。完全にお陀仏でした。。
恐らくタンクバッグの上に置いたまま走り出してしまい、途中で落ちたのではないかと。
愚かなことをしてしまいました。
しばし放心状態で立ち尽くしましたが、
デジカメも持ってきたので写真は撮れるし、予定通り行こう、
と気を取り直し、図書室があるはずの五霞町の公民館に向かいます。
頼りのスマホナビは使えなくなりましたが、事前に頭に入れていた地図を思い出しつつ、
さほど迷わずに到着。
町役場も近くですが、基本的には農地の広がる寂しい所。
人気も無く、古びた公民館です。
とりあえず写真を撮ろうと、デジカメの電源を入れ、、入らない。。
前々から調子が悪いのを騙し騙し使っていたのですが、
1時間前には何とか使えていたのに、まさかこのタイミングで成仏するとは。。
(この時は電池切れかと思いましたが、家に帰って充電しても駄目でした。)
ということで、写真を撮る手段を絶たれてしまったので、どうしようかと思いましたが、
ここまで来てしまった以上、中に入ることにします。
公民館の受付にはおじさんが一人。
図書室を利用するにはここで受付。名前を書きます。
図書室には係員はおらず、本を借りる際もここで受け付けるとのこと。
いざ、右手にある図書室へ。
背の高い本棚が並ぶ、昔ながらの図書室でした。
置かれている本も古めです。
町史などの郷土資料も少々置いていますが、蔵書数は少なめ。1万冊程度でしょうか。
児童書が比較的多いですが、並んでいる本が実に懐かしい。
学研の「〇〇のひみつ」シリーズ、「学研の図鑑」など、まさに私が子供の頃、
昭和の時代に見ていた本が並んでいました。
コロナ対策で閲覧席は減らされていましたが、
その中で少年が一人黙々と勉強していました。
他に人はいませんでした。
目の前でスマホの昇天を見せつけられ、
更にデジカメにも裏切られたショックは癒えず、取材に身が入りません。
長居する空気でもないので、早々に外に出ました。
向かいにはコンビニがありますが、その間の道沿いには、
子供をモチーフにした石造りの オブジェが立てられていました。
それにしても、茨城県の中でここだけが利根川の南にはみ出しており、
元栗橋などという埼玉県と同じ地名があったりして、茨城県であることが不思議な町です。
バイクで10分足らずで権現堂堤に戻り、彼岸花をじっくり鑑賞。
ピークは過ぎていましたが、まだまだ見応えのある赤い絨毯。
堤の東側はかなり落花が進んでいましたが、
西側は何とか持ちこたえていました。
多くの人々が思い思いにカメラを構えているのを見ると、
それの叶わぬ境遇が悲しくなってきます。
幸手市の図書館にも当然寄るつもりだったのですが、その気力も失せてしまい、
早めに引き上げることにしました。
またいつか、改めて訪れることを誓って。
<後日追記>
あれから6日後、早くも再訪の機会が得られました。
無事、埋め合わせが出来ました。