図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

宮崎県立図書館(宮崎県 宮崎市)

加治木から宮崎に戻りました。
明日は大分に抜けるので、宮崎の最後に、県立図書館に行ってみます。
最寄り駅は宮崎神宮駅
門が鳥居になっているという、ただならぬ駅。
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神宮の敷地内に入ると、県立博物館の案内が出ていました。
何と入場無料!
入場は4時半まで。ということは、あと数分!
全く予定外でしたが、急いで向かうと、ぎりぎり入れました。

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宮崎県総合博物館

無料にしては広くてコンテンツ豊富、神楽の紹介、クジラの骨格、海底の模型など、短時間でしたが楽しめました。

続いて宮崎神宮にお参り。

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参道

夕暮れなので人も少なく、荘厳な雰囲気が一段と増しています。
そう言えば、この日の午前には鹿児島神宮にもお参りしていたのでした。
同じ日に隣県の神宮をハシゴするとは。。

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本殿

そのすぐ隣が、県立図書館。
何とか、日が沈む前に来られました。
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県立に相応しく、巨大です。

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玄関

まずは、新聞コーナー。
昨日日南線の車内で取材、というかインタビューを受けた宮崎日日新聞
当然、ありました。
一面と社会面にしっかり、日南線運転再開の記事が載っています。
熊本、大分、鹿児島という隣県の他、福島の地方紙も置いています。

県立図書館だけに、大きな郷土資料室があります。
郷土の偉人として、小村寿太郎若山牧水などが紹介されていました。
そんな中で、上杉鷹山の本も多数。
鷹山には米沢藩のイメージしか無いのですが、なぜ?
調べてみると、父親は高鍋藩主。
しかし生まれたのは江戸の藩邸で、10歳で米沢に養子に出されたということなので、宮崎に来たことは一度も無いのではないかと。

郷土の作家として何人かの、本が集められていましたが、
私が知っているのは銀色夏生くらい。
宮崎出身とは知りませんでしたが。

紙ファイルも大量に並んでいます。何かと思えば、中身は新聞の切り抜きでした。

一般書の方に戻ります。
雑誌は2、300誌と豊富。これも、さすが県立と思わせます。
近くには、洋書コーナーもありました。
英語中心ですが、ベトナム語、ロシア語などもあります。
ぐりとぐら」「100万回生きたねこ」の中国語版もありました。

コンピュータの本もズラリと揃っていますが、やや古めの本が多い印象。

小説の品揃えは、並みの図書館以下に見えます。
並みの図書館にあるものは、そちらに任せているのでしょうか。
文庫本は、青少年文庫しか見当たりません。
新書も、これだけ?という程度。
郷土資料は別として、全体的には、ちょっと大きめの市立図書館、というレベルに思えてきました。

「こどもしつ」は5時までということで、既に閉まっており、
奥の視聴覚ライブラリーは、関係者以外立入禁止。
二階は学習室、視聴覚室、と書いていますが、暗くて使われている様子はありませんでした。

蔵書数は81.5万冊。ただし書庫のものが多いようで、閲覧室に限ると12.8万冊。
内、視聴覚資料が1.4万とのこと。
開架のみを見た感じだと、ちょっと大きめの並みの図書館、という印象は正しかったよう。

現在の施設は昭和63年(1988)からですが、最初の開館は明治35年とのこと。
宮崎市は、47の都道府県庁所在地の中で、県庁設置以前の歴史が無い唯一の街、と聞いたことがありますが、その後は着実に歴史を刻んでいるようです。

外に出ると、もうすっかり夜。
広い緑地を挟んで、向かいにある県立美術館は、美しくライトアップされていました。
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延岡から北は、普通列車が早朝と夜しかないという、時刻表を見た目を疑うようなダイヤなので、この日の内に延岡入り。
夜の延岡は、スナック系飲み屋は山ほどあるのに、普通の飲食店がほとんど無いという、困った街でした。
何とか入りやすそうな居酒屋を見つけて入ったら、地元のオヤジがカラオケ大熱唱中。。結構上手かったのが救いでした。

交通アクセス - 宮崎県立図書館