図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

府中市立宮町図書館(東京都)

府中駅南口から少し先に、府中市の名所、大國魂神社があるようなので、行ってみることにしました。
徒歩5分ほどで鳥居に到着。
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鳥居をくぐって境内を歩き始めた時、
府中市には13も図書館があることを思い出し、もしかしてこの近くにもあるかな、とスマホで検索してみました。
すると、、なんと、目と鼻の先にあることが判明!

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参道

そこにあったのは、ふるさと府中郷土館。
その脇には、国史跡「武蔵国府跡」の石碑が立っています。
私も一応旧武蔵国の住人なのですが、こんな所に国府があったとは知りませんでした。もっとも、律令時代の話みたいですが。
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中に入ってみます。一階はちょっとした博物館。郷土かるた、土器などが展示されています。

市立宮町図書館は二階。階段で上ってみます。
二階の約半分を占める横長の小さな部屋は、青絨毯に木製の本棚。
正面から左が児童書、右側が一般書。中央図書館の1/10ほどの規模でしょうか。
50誌ほどが置かれている雑誌コーナーには、白いソファが並びます。
白いソファは、図書館では珍しいような。

参考図書の前には、閲覧席があり、窓の外には参道の桜が拝めます。

郷土資料、行政資料も少しありました。
視聴覚資料はありません。

二階の残りの半分、図書館の向かいには、公文書資料室があります。
「百年前の今日の新聞」が、ガラスケースの中に展示されています。
訪れる人はかなり少なそうな場所ですが、律儀に毎日更新しているのでしょうか。
今から百年前は、大正11年。ちなみに新聞は読売でした。

本棚には、議会録、遺跡調査資料、統計資料等がぎっしりと並んでいます。
大國魂神社で毎年行われるという、くらやみ祭の部屋もあります。
綾部好男なる画家による、祭りを描いた絵も飾られています。

図書館の蔵書数は、約3.7万冊とのこと。中央図書館の1/10どころか、1/30くらいでした。
建物は古そうなので、かなり歴史があるのかと思ったら、開館は2008年とのこと。まさかの、中央図書館の後輩。

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裏口

それにしても、神社の境内、しかも参道沿いにある公共図書館とは、珍しい。

参道を更に進みます。
大きな枝垂れ桜が出現。カメラを構える人に囲まれています。
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やがて立派な本殿に到達。お参りをしてから、引き返しました。
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この日は、多磨霊園の桜も見るつもりでしたが、時間が無くなったので断念。
また何年後かに来ることになるかも。

この日は結局、府中市内で3つの図書館を訪問。
それにしても、中央図書館しか予定していなかったのに、美術館の図書室に続いて、通りすがりに2館も見つけてしまうとは。
つくづく、この街の文化度の高さを感じました。

宮町図書館(地図) - 利用案内 - 府中市立図書館 - 東京都