図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

津市芸濃図書館(三重県)

奈良の実家を出て、埼玉まで一気に帰る途中、一つだけ図書館に寄り道。
名阪国道を関ICで降り、南に5分ほど走った所にある、津市の図書館。
閉館時刻の5時に間に合うか微妙でしたが、何とか15分ほど前に着きました。
芸濃総合文化センターなる、かなり大きくて立派な施設。

芸濃総合文化センター

駐車場も広大ですが、夕暮れ時のこの時は、ほとんど車は停まっていませんでした。

一階に芸濃図書館の文字が見えます。
その前には、謎の純白のソファが。

建物は大きいものの、図書館は小さな一室でした。
駐車場の様子から想像される通り、中も職員さん以外、人の気配がほとんどありません。

4つの回転棚があり、文庫本が収まっていました。
よく見ると、国内作家の作品のみ。ライトノベル、時代小説が多めです。

その近くにはコンピュータの本がありました。やや古めのものが多く、Windowsなどのマニュアル本が中心で、今ひとつ。
旅行書の棚は、表が国内、裏が海外。「るるぶ」と「まっぷる」が大量にありました。

全体的には児童書が多く、半分以上を占めていると見えます。
奥には「えほんのへや」もありました。

雑誌は40誌ほどと、少々寂しめ。
郷土資料コーナーは、しっかりとありました。
この町と言うより、三重県に関する本が多く、一志町安濃町など、市町村合併で消滅した町の町史が多数。
現在は津市のここも元は芸濃町のようで、玄関の表示は、「芸濃」と「図書館」の間の「町立」の字が外されていました。

漫画の棚もありました。
巨人の星」「サイボーグ009」「タッチ」「火の鳥」「はだしのゲン」など、昭和の有名作品ばかり。

利用客は全然いないかと思ったら、奥の閲覧席で勉強している中学生くらいの子が二人。
海外小説の文庫本は、ここの周りに少しだけありました。

蔵書数は約6万冊。
町立図書館として開館したのは1997年で、津市に併合されたのは2006年とのこと。

間もなく閉館の5時。
帰り際、二階への階段に、上は郷土資料館と書かれているのを発見。
見学したいところでしたが、ここも5時までとのことで叶わず。

周囲は田圃が広がるのみ。彼方に拝めるのは鈴鹿山系でしょうか。

このまま去るのも寂しいので、どこか寄る所は無いかとカーナビの地図で探してみると、「椋本の大椋」なる文字を見つけました。
数分で行けそうな距離なので、行ってみます。
その途中の道には、古い家並が残っていました。

伊勢街道の宿場町のようで、角屋旅館は国の登録有形文化財だそうです。

角屋旅館

ほどなく椋(むく)の木に到着。
樹齢1500年超とされる老木は、もはや自立困難なのか、鉄柱で支えられていました。

夕暮れ時まで三重県でぶらぶらしていたので、GWのいつもの渋滞もあって、埼玉の家に帰ったのは夜1時過ぎ。
高速道路が深夜割引になったので、計算通りでした。

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