図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

文京区立水道端図書館(東京都)

都内の図書館は夜遅くまで開いている所が多いのですが、日曜日は例外。
しかしそのまた例外が文京区。
夜7時までと、比較的遅くまで開いています。
そこで、帰り道に寄れる、適当な図書館に行くことにしました。
東京メトロ有楽町線江戸川橋駅で下車、神田川を渡り、

徒歩10分足らず。
水道端図書館が現れました。

中に入ると、見えるのは児童書ばかり。大きな絨毯敷の絵本コーナーが見えます。
先に進んでもしばらく児童書エリアが続きます。
奥まで行くと、雑誌コーナーがありました。蜂の巣のように立方体を重ねた、凝ったデザインの棚。
料理、住まい、家族などの本もここにあります。

一番奥は郷土資料。文京区、東京都ほか各区の本もあります。
「本郷區史」「小石川区史」など、歴史を感じさせる資料に、
都の公園協会発行の「東京公園文庫」なるシリーズもありました。

一階はここまで。
エレベータで上に行ってみます。
四階は事務室。灯りが消えて真っ暗だったので、すぐ下へ。
三階は閲覧室でした。受付制のようです。

二階が一般書でした。
リノリウムの床に白いスチール棚。昔ながらの図書館の風情です。
カウンターを中心に、U字型になっています。

カウンター前はCDコーナー。
アーティストごとの仕切りがあり、なかなか充実しています。1万枚ほどはあるでしょうか。
館内案内にはカセットもあると書かれていますが、実際には見当たりませんでした。

窓の下には写真集が並んでいます。こちらも写真家ごとの仕切り板が。これは少々珍しい。

洋書も少しあります。
漫画も少し。石ノ森章太郎「日本の歴史」など。
文庫本にも、作者名の仕切り板が挟まっています。

コンピュータの本も少ないながらJavaScriptSNSWordPressクラウドPythonなどの仕切り板が。

森鷗外没後100年記念の、等身大ペーパークラフトが飾られていました。
ちょっと小柄とは言え、等身大の森鴎外インパクトはあります。

閉館時刻が近づいて、蛍の光ではなく、何とも形容し難いポップな音楽が流れてきました。その音色を合図に、退館。日祝は7時までですが、それ以外の日は夜9時までやっているようてす。
蔵書数は約19万点、開館は1978年。
向かいには寺が建ち並ぶ、落ち着いた町の落ち着いた図書館でした。
周辺には出版社、印刷会社も多数あります。そう言えば、講談社のある音羽もこの近く。

図書館のある通り

駅に戻る途中にあった文京総合福祉センターが建つのは、廃校になった中学校の跡地。学校っぽくは無いので建替え済と思われ、写真は撮り忘れましたが。
やはり廃校を利用した、この日最初に行った新宿区の中央図書館を思い出しました。
田舎のみならず、都会でも進む少子化の脅威を、改めて思い知らされました。

水道端図書館