図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

江戸川区立小松川図書館(東京都)

JRの都区内パスを駆使し、西は西荻窪、南は大森と来たら、最後は東へ。
大森で夕食を摂ったらすっかり夜になったのですが、江戸川区の図書館は夜9時半まで開いているようなので、疲れた体に鞭打って行ってみます。

駅から徒歩15分と少々遠いのですが、隣は千葉県という東の果て、小岩の図書館に行くつもりで総武線に乗りました。
車中でスマホを弄っていると、2つ手前の平井にも駅から15分の図書館の図書館があるのに気付きました。
咄嗟の判断で、急遽計画変更。小岩では降りたことがあるので、今まで一度も降りたことのない平井駅で降りてみることにしました。

平井駅南口

都区内のJR駅にしては、寂しめの駅前。
駅の南口から、商店街をひたすら歩きます。

途中大きな道を渡りますが、とにかくまっすぐ南下。
レトロな傘屋さんの前を左折すると、

ほどなく現れました。
閉館時刻の20分ほど前。半世紀は経っていそうな、オーソドックスな図書館に到着。

玄関から入ると、左右とも文芸書の棚。いきなり文芸書とは珍しい。
壁伝いには文庫本が置かれています。
透明ビニール製の館内専用ブックバッグが掛けられています。

23区の図書館は大体どこも賑わっていますが、さすがにこの時間だと人もまばら。

CDコーナーもありました。
主要なミュージシャンには、見出し板があります。
ビートルズプレスリーエリック・クラプトンなど、かなり古め。
比較的新しい人でもセリーヌ・ディオンマライア・キャリー、国内だと西野カナMISIAといったところ。

やや奥まった所にカウンターがあり、
その先は児童書、と思ったらひっそりと旅行ガイドも置いていました。

二階は実用書。
140誌ほどの雑誌は、
「芸能・スポーツ」「趣味・交通・芸術・語学」など、大雑把に分類されています。
「鉄道ファン」と「レイルマガジン」が別の所にあるなど、少々腑に落ちないところもありますが。

参考図書のコーナーには、行政資料、白書類が大量にありました。
郷土に関する本はほとんど見当たりません。

本は全体的に古め、というか色褪せがち。
コンピュータの本は、数はそこそこ多く、「OS」「ACCESS」「.ホームページ作成」などに分類されています。
プログラミングの本はPerlC++など、やはり若干古め。新刊書店ではないので、そんなものでしょうか。

三階は視聴覚室、閲覧室、閉架書庫。
いずれも閉まっていましたが、
ビートたけしの兄、化学者の北野大氏の等身大パネルを見つけ、大感激!

というのも、ちょうどこの日、北野氏の著書を読んでいて、最近見かけないけどどうしているのだろう、と思っていた矢先だったため。
江戸川総合人生大学の学長をされているようです。まだご活躍中のようで何より。
後で本を読み返すと、高校時代、平井の図書館に集まって英語の勉強をしたという話が載っていました。まさにここのことではないですか!

蔵書数は8.6万冊、CDは約7千点。
開館は区内で3番目、1957年とのことで、なんと66年前。
そこまで古くは見えませんでしたが、建て替えたとしたらもう少し新しくても良い気がするので、当時からの建物なのでしょうか。
北野大氏は1942年生まれとのことなので、当時最新鋭のここで、仲間と勉強に勤しんでいたのでしょう。

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