道後温泉から乗った路面電車を、南堀端で下車。
その名の通り、松山城の堀の端です。
堀を渡り、城内に入っていくと、県立美術館。
県立図書館への案内図も出ていました。
美術館の本館と新館の間の細道を抜けた先、という分かりにくい場所です。
案内図どおりに進むと、ありました。隣りのビルに挟まれて写真も攝りにくい。。
こんなに地味な佇まい、雑な扱いの県立図書館は初めて。。
事務室の前には、愛媛県立図書館の歴史が小さな写真で紹介されていました。
設立は1903年、現在の場所になったのは1975年。
この建物、最初は教育文化会館として完成したようです。
玄関には今もその銘が残っていますが、実際には図書館のみ。
一階は子ども読書室でした。そんなに大きくはありません。
エレベータで四階へ。
この階は、えひめ資料室。
郷土雑誌が大量に置かれています。
「愛媛県報」の前身、「愛媛県布達全要」は明治初期の物から揃っています。
四国遍路の本もたくさん。
奥には愛媛の俳句、俳人のコーナーがありました。
さすが、子規を生んだ町。河東碧梧桐、高浜虚子、種田山頭火など、著名な俳人の本がどっさり。山頭火は流浪の人ですが、最晩年を松山で過ごしたようです。
正岡子規の本も、子規全集22巻含め、数百冊あります。
個人句集も大量にありました。作者は有名なのか無名なのか分かりませんが。
ロビーでは「宮本常一、愛媛を歩く」なる写真展をやっていました。
民俗学者の宮本氏が愛媛各地を訪れた写真が展示されています。
三階は一般書。
地味なグリーンのスチール棚です。
医療健康情報コーナーはかなり充実。病名で細かく分類されています。
コンピュータの本は、さすが県立。専門的な本も置いています。
文庫は岩波のみでした。
旅行ガイドは、海外は「地球の歩き方」の新しい刊が揃っているのですが、国内は「○○県の歴史散歩」くらい。
二階は学習室、自習コーナーとパンフレット置き場のみ。
求人、観光、催し物などのパンフレットが置かれていました。
ロケーションも内装も少々地味な図書館ですが、蔵書数は約73万冊。
さすが県立図書館と言うべき、立派な数字です。
デパートの駅ビルもあり、JR松山駅よりは遥かに立派です。
街の中心は明らかにこちら。東急ハンズはハンズに去年変わったはずですが、まだ看板は変わっていません。
線路を渡ると、子規堂があります。復元された正岡子規の旧居だそうです。
踏切の向こうに、松山城を遠望。絵になる光景です。
坊っちゃん列車ミュージアムは、何とスターバックスの店内奥にあります。
何も買わずに入るのは少々気が引けますが、多分問題ないでしょう。
この旅で、西日本の地方都市の寂れたアーケードを幾つも見てきましたが、愛媛一の繁華街、大街道のアーケードは、さすがに賑わっていました。