那覇は壺川のホテルにチェックインしたのは、夜7時過ぎ。
しかし、ゆっくりはしていられません。
車は出し入れの面倒な機械式駐車場に入れてしまったので、歩いてお出掛けします。
と言うのも、ホテルから徒歩10分ほどの一等地に、夜8時という遅くまでやっている県立図書館があることを調査済みだから。
この日、月曜は開館日で、翌火曜が休館日のようなので、是が非でも今日中に行かなくては。
その場所は、モノレール旭橋駅直結の商業ビル内、その一階にはバスターミナル、
県庁や市役所にも近く、観光の中心の国際通りからも数百mという、超一等地。
こんな県立図書館、他にあるでしょうか。
エスカレータで三階の入口に上り、いざ入館。
カウンター前のロビーでは、最近流行のSDG'sについて紹介する展示が、大きくなされていました。
「県立図書館のあゆみ」の展示もありました。
県庁敷地内に1910年に開いたのが始まりで、現在のここは2018年開館とのこと。
嘗ては宮古、八重山にも分館があったそうです。
沖縄に来てから、コザ、名護、と結構大きい図書館も見てきましたが、
ここは県立だけあって、本の数は桁違い。
蔵書数は約90万冊のようで、やはり県内では群を抜いています。
地震対策か、棚板はどれも微妙に奥に向けて傾いています。
閲覧席はコロナ対策で、人が向かい合わないよう、片側のみになっていました。
最上階の五階は、郷土資料室でした。
その前には、先ほどの中城村と同じく、追悼大城立裕のコーナーがありました。
沖縄人の大城氏へのリスペクトぶりを、改めて知らされます。
これも何度も書いていますが、沖縄の図書館はどこも郷土資料が大充実。
総本山の県立図書館は、まさにその集大成です。
ガイドブック類も、昔のものから今のものまで、揃えられています。
今回は買っていませんが、昔は沖縄を訪ねる際には愛用していた、
「沖縄・離島情報」も昭和56年版からありました。
普通の図書館では、ガイドブック類などは古くなると処分されてしまうと思いますが、
これだけ集めておくと、いずれは歴史史料にもなり得るでしょう。
他にも、0円で配られるような求人情報誌や、県内各地の博物館の紀要など、
沖縄に関するものなら何でも置いています。
出身者に限らず、沖縄を扱った小説もずらりと並んでいます。
新聞の縮刷版も、復帰前のものから揃っており、沖縄毎日新聞に至っては明治42年から。
視聴覚資料はあまり多いとは言えませんが、沖縄民謡などが揃っていました。
「移民資料コーナー」も大きな面積を占めていました。
沖縄の人々が移住していった各国を、写真で紹介しています。
ブラジル、ボリビア、米国などは比較的知られていると思いますが、
他にもニューカレドニア、フィリピン、キューバなども。
四階には、提携する上海図書館、韓国富川市立上洞図書館の紹介展示もありました。
名護の図書館と同様、アメリカ情報コーナーも。
もう少しゆっくりしたかったのですが、入って30分足らずで閉館時間になってしまいました。
図書館入口の向かいには、100円ショップのダイソーが。こちらはまだ営業中。
置いているものは、埼玉県のそれと変わりませんでした。
モコモコの外套を着たサンタクロースには、場違い感を覚えますが、
もちろん南国沖縄にもクリスマスは訪れます。
街の中心部では、随所にクリスマスツリー、イルミネーションが拝めました。
その後は、国際通りをぶらつき、裏道にあったお店で、
ゴーヤチャンプルー、もずくの天ぷらなど、沖縄料理に舌鼓。
このご時世なので、人は少なめでしたが、南国那覇の夜を堪能しました。