水戸の中心部に入ってきました。
弘道館の近くにあるという、県立図書館を目指します。
北関東三県の内、栃木と群馬の県立図書館には行ったので、残る一つも是非見ておかなくては。
近くに来ましたが、駐車場がどこか分からず、弘道館の周りをぐるりと回ってしまいます。
北側に大きな駐車場があったので、入ってしまいました。
バイクを停めて歩くと、見えてきたのは、見るからに元県庁という立地と外観の建物。
現在も三の丸庁舎として、県庁の一部を担っているようです。
その隣が、県立図書館。
周りの芝生では、子供達が遊び回っています。
図書館より星乃珈琲店の文字の方が目立ちます。
昼食がまだだったので、ここで食べようかと思いましたが、
星乃珈琲店は家の近くにもあるので、やめておきました。
一旦お堀を出て、街へ。すぐ近くにある、ベトナム料理店に入店。
上品なアレンジで美味でした。
再び堀を渡り、図書館へ。
中へ入ります。
吹き抜けになっており、中央には荘厳な階段が構えています。
しかし一階は、ほぼ星乃珈琲店。
壁には図書館の本棚があり、本を持ち込んで読めるようです。
しかしほぼ満席の大盛況だったので、外で食べておいて正解でした。
ちなみに、このエリアだけ撮影可とのことでした。
中央の階段を、二階に上がります。
正面の視聴覚ホールには、人が多数。
何のイベントかと思えば、学習室として開放されているようでした。
左手の方へ行ってみます。
郷土資料室は、さすがに県立らしく、膨大な資料があります。
行政資料が多いです。
郷土出身者の長塚節、野口雨情の本も多数。
「橋のない川」で知られる住井すゑの本も多数。この人は奈良出身のはずですが、、
調べると、夫の出身地の牛久に長らく住んでいたようです。
最近の人だと、堂場瞬一、海老沢泰久、高里椎奈、出久根達郎など。
「夜のピクニック」「光圀伝」など、茨城が舞台の作品もありました。
県内で開かれた美術展のパンフレットも揃っています。
松蘿館文庫なる古文書の写しも。加藤松蘿なる大町人が集めたもののようです。
茨城県内の図書館ではよく見かけるローカル文庫、ふるさと文庫も勿論ありました。
続いて自然科学のエリア。
大学教科書的な本が大量にあります。
コンピュータの本も量、質ともそれなりに充実しています。
中央階段の右手は、人文科学エリア。
小説類は並の図書館レベルですが、他は圧巻の蔵書量。
一階に戻ります。
新聞・雑誌コーナーも充実。
学術、行政系のお硬い雑誌が多いのは、どこの県立図書館にも共通のようです。
その先は、CD、VHS、DVD。
ここがまた驚きの数。特にVHSの数は目を見張ります。
文化資料的なものが多く、 全体的に古めではありますが、映画や子供向けアニメも豊富。
CDが豊富と言えば、栃木県立や宇都宮市の図書館が思い出されますが、それらを超えているかも。
こどもとしょしつの前には、
古本市と称したリサイクル本コーナー、新型コロナウイルス関連本の特集コーナーなどがありました。
奥には、児童図書研究室なる部屋も。
児童教育や児童文学に関する本、教科書などが置かれています。
現在の施設の開館は2001年ですが、ルーツは明治36年に遡るとのこと。
蔵書数は2年前の情報で、団体貸出用も含め堂々の100万冊超。視聴覚資料は4.2万点。
ここは茨城県の、というか水戸藩の中心地。周囲を歴史散歩。
藩校、弘道館はすぐお隣です。閉館間際なので入りませんでしたが。
道路を渡ると大手門。
水戸城に入っていきます。弘道館のすぐ南も小学校でしたが、
このエリアも現役の小学校、中学校、高校が陣取り合戦のように立ち並んでいます。
こんな環境で学んだら、さぞ志の高い子になりそう。。
更に、堀跡と思われるJR常磐線を見下ろしながら渡ると、、
本丸のあった所は、今は水戸第一高校。
学校の構内ですが、医薬門は見学可能。
JR水戸駅からも近く。
この辺りに、まさに水戸の歴史が凝縮されています。