図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

愛川町図書館(神奈川県)

増戸から南に進み、高尾を通って東京都から神奈川県に入りました。
大雪の後、暖かい日が続き、町中の雪はあっという間に溶けましたが、山の中は比較的雪が残っています。
やがて、津久井湖に着きました。

この辺りは合併により、今は相模原市相模原市の公民館図書室が散在しているはずなのですが、なぜかこの日はお休みのようなので、パス。

更に南にバイクを走らせ、宮ヶ瀬湖へ。
神奈川県だと思って甘く見ていましたが、この辺りは一段と雪が残っています。
走行車線こそ雪はありませんが、その両脇や中央分離帯の部分にはかなり残っており、ハンドルを握る手が緊張します。

本当はもっと雪深い所があったのですが、写真を撮りそびれました。

宮ヶ瀬湖に到着しました。ここは愛川町
首都圏では見慣れぬ雪混じりの景色で、随分遠くに来た気分。
冬の夕暮れ時ですが、バイカーが結構来ていました。

湖を半周し、町の方に戻ります。
中津川を渡る、平山橋が見えました。

大正期に造られた国指定の文化財だとか。
案内看板が出ていなければ、気にせず素通りするところでした。

愛川の町中に入ってきました。
役場の隣に図書館があるはずなので、寄ってみます。
健康プラザ、シルバー人材センター、文化会館などが建ち並び、どこが図書館なのかすぐには分かりませんでしたが、文化会館の玄関に図書館の文字が見つかりました。

図書館は二階。
青いタイル敷きの、細長い部屋になっています。

まず新聞、雑誌室がありました。
白いソファを百誌ほどの雑誌が囲んでいます。
棚の上には愛川町の観光パンフレットも。

なぜかロケット型の、洋書の本棚もありました。
絵本が多め。

同じ部屋にオーディオ視聴席もあります。
ヘッドホンジャック、ボリュームがあるのみで、プレイヤー部分は無し。
カウンターで申し込みをして、かけてもらうようです。
カウンター横に、プリント用紙をバインドしたCDリストがありました。

続いて児童書。
次が幼児向けの、こどものへや。絨毯敷で土足禁止です。

その先が一般書。
木の棚の両脇に回転棚があり、文庫、ノベルズ、旅行案内など小さめの本が収まっています。
全体的に蔵書は古めの印象です。

郷土資料は棚一列分と、なかなか充実。しかも普通は隅の方にひっそりとあることが多いのですが、ここは中央部に位置しています。
神奈川県の図書館では定番のローカル文庫「かもめ文庫」に、「神奈川ふだん記」なる更にローカルな雑誌が。愛川町民の生活記、自分記などをまとめたという、超ローカル誌です。
「八菅のふだんぎ」はその前身で、地元の八菅山からその名を取っている模様。
「ふだん記新書」なるシリーズもありました。
丹沢、鎌倉、相模武士など、神奈川関連の本も多数。やはり少々古め。

コンピュータの本は100冊くらい。あまり高度な本はありませんでした。

左奥に折れると、学習室。
参考図書もここにありました。

蔵書数は10年前の情報で、約7.4万冊。
文化会館、図書館は1983年オープンとのことで、今年でちょうど40周年。なかなかの歴史です。

閉館の6時が近づいてきたので、退館。
徐々に日が伸びてきたとは言え、6時はもう夜。
すっかり暗くなった夜道を走っていくと、程無く沿道にド派手な建物が出現。
何かと思い、バイクを停めて戻ってみると、、

在日本ラオス文化センター。
中は、まさにラオス。と言っても行ったことはありませんが。

こんな片田舎にこんな物があるとは驚きました。
後で調べると、愛川町は外国人が多いらしく、南米の食材店やベトナム寺院やカンボジア文化センターなどもあるそうな。
またいつか、改めてこの町を訪ねてみたくなりました。

愛川町図書館