図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

OCEAN LIBRARY(マーレ,モルディブ)

脱コロナへ、世界が急速に正常化に向かう中、私も3年半ぶりに海外旅行を解禁しました。このブログを始めてからは初海外。
渡航先に選んだのは、モルディブ

飛行機の窓から

羽田からバンコクコロンボと乗り継ぎ、午後3時近くに首都マーレの空港に到着。久々の海外の空気に心躍ります。

マーレ空港。眼の前は海

空港のあるフルレ島から、ホテルを取ったマーレ島へは、フェリーかバスに乗る必要があります。
フェリーが着くのはマーレ島の東側、予約したホテルがあるのはバスが着く西側なので、バスで行こうとするのですが、、
バス停は国内線ターミナルの方と聞き、行ってみるも、どれに乗れば良いのか分からず。
一度、如何にも路線バスな車両が来たのですが、これは反対側の人工島、フルマーレ行き。他は観光バス風。聞いてみても、どれもマーレ行きとは言ってくれません。
結局、国際線ターミナルを出てすぐの、比較的分かりやすいフェリー乗り場に戻りました。

フェリー乗り場から見えるマーレ島

思わぬ時間ロス。ケチらずに素直にタクシーにするべきだったなとも思いましたが。
マーレ島は、東西に横断してもせいぜい2kmという小ささ。
所要10分のフェリーを降りて、高級リゾートのモルディブのイメージとは程遠い、アジアの混沌の中を歩いてホテルを目指します。

マーレ島のフェリーターミナル

空港ではマスクをしている人もチラホラいましたが、街中ではほぼ皆無。暑くてやってられないのかもしれません。

ホテルで荷物を預けてから来ようと思っていた、国立図書館に先に寄ることにします。
前の広場では、COUNTRYES,LANGUAGES & CULTURES 2023なるイベントをやっていました。

各国のパビリオン、と言うかテントが並んでいる中、日本もありました。

中には剣玉が置いていたり。
渦中のロシアのテントもありましたが、あまり人気が無かったような。

イベント開催のためか、肝心の図書館の方は門が閉ざされていました。。

また来るチャンスはあるはずなので、この日は断念。

頼りのGoogleMapが、なぜか現在位置を更新してくれなくなり、大いに道に迷いながらも、何とか宿に到着。
少し休んでから、再び街へ。

西岸の人工ビーチ

復活したGoogleMapで検索すると、「オーシャン図書館」なる施設が出てくるので、何だか分からないけど行ってみます。
10分ほど歩いて着いたのは、人とバイクの行き交う狭い路地。

とても図書館がありそうには見えない場所です。
ガセ情報だったかと思い、去ろうとすると、、
とあるビルの入口に、ありました。OCEAN LIBRARYの文字が。

二階にあるようなので、階段を上り、勇気を出して入ってみます。

扉を開けると、絨毯敷の小さな図書室がありました。
子供1人含め女の人ばかり、数人います。
見学してもいいかと聞くと、歓迎してもらえたようです。
靴を脱げと言っているのか、脱がなくて良いと言っているのか分かりませんでしたが、脱いだ方が良さそうなので脱いでおきました。

写真撮影もOK。子供のためか白い簡易テントが出ていたのですが、写真を撮ろうとしたら片付けられました。

本は数百冊。同じ本が何冊もあります。
大半は現地語のディヴェヒ語で、何の本か分かりませんでした。

ダン・ブラウンの小説、マーレの歴史を記した本など、英語の本もあります。

入ってすぐの所には、マーレ島の地図が。
80年前の地図、と言っていたように聞こえました。

GoogleMapの情報では公立図書館となっていますが、そんな雰囲気ではありません。宗教施設っぽい感じもしましたが、そういうわけでも無いよう。
何かの婦人団体?とも思いましたが、途中から高齢の男性も入ってきました。
スタッフの人に聞こうとしても、互いに拙い英語でよく分からず。

後で調べると、どうやらディヴェヒ語の本を出す出版社が、自社の本を紹介する所だったようです。
Google翻訳も対応しないマイナー言語なので、この出版社も貴重な存在と思われます。
安価なドリンクのサービスもやっていたので、くつろいでいくことも出来たのですが、言葉が分からないと少々辛く。長居はしませんでした。

その後は、日の暮れつつある街を再び散策。
6時にはほとんどの商店が閉まってしまい、南国にしては夜が早い、と思っていたら、、
8時くらいから再開する所が多いようで、夜遅くまで人とバイクで賑わっていました。

港を見下ろせるレストラン、SALTで夕食。
お値段少々高めの上、えらく待たされましたが、ここでしか味わえないであろう、イタリアンとモルディビアンの融合した料理はなかなか美味でした。

一緒に頼んだモヒートは、カクテルではなくノンアルコールでした。イスラム国家のここでは、基本アルコールにはありつけません。

マーレの港

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