図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

伊賀市上野図書館(三重県)

京都府から三重県に入ると、伊賀上野
ここでも図書館に寄ることにします。
街のほぼ中心、上野市駅の東、伊賀鉄道の踏切を越えてすぐの所に、忍者屋敷の様な図書館がありました。
城下町らしい、L字型の路地沿い。

駐車場があるか不明でしたが、広くはないもののありました。

図書館正面

玄関わきには、本の形をした芭蕉の句碑がありました。
書いたのは何と、中曽根元総理

中に入ります。
ガラスケースの中に、販売図書が並んでいました。「伊賀考」「髙山公実録」など、地元ゆかりの古書の復刻版です。

外からはかなり大きく見えましたが、中から見ると意外に普通の大きさ。
著者名や分野の仕切り板が、青いクリアカラーでお洒落。
児童書コーナーでは、緑や赤の板が使われていました。

文庫本は窓際の回転棚にありました。
その前にはなぜか藤子・F・不二雄コーナー。豪華版の漫画が置かれています。

コンピュータの本はそれなりの品揃え。
旅行書、紀行書はなかなか充実しています。

二階は学習室と参考図書室。
中央には中庭がありました。

参考図書室の中に、特別閲覧室というのもありましたが、物置と化しています。
同じく参考とし室内に郷土資料室への扉がありますが、「職員以外立入厳禁」!
郷土資料が見られない図書館なんてあるのか、と思っていたら、カウンターの中に郷土資料の棚がありました。
遠巻きに見ていたら、近くまで入っても大丈夫とのこと。
松尾芭蕉奥の細道横光利一、忍者・忍術の本が多数あります。
戸部新十郎なる作家が、多数忍者関係の本を書いています。
横光は母が伊賀の出身で、自身も少年の一時期を上野で過ごしたとか。

ロビーでは、「特別企画展 〜春〜外国語に触れる〜」が開催されていました。
昔の辞書、教科書などがガラスケースの中に置かれていました。

その前身は1905年に開館のようですが、現在の施設は1984年から。
蔵書数は約20万冊のようです。

図書館の周辺を少し散策。
昔ながらの商店街には、下駄屋などもあります。

学問の神様、菅原神社もありました。

神社前の通りには、忍者が潜んでいます。

その後は車を出して、ドライブで街巡り。
上野城にも行きたかったのですが、駐車場が満車だったこともあり断念。駅の向こうにあるのを遠目に見るだけでした。

寺院の並ぶ寺町通り。

忍者屋敷が多数あったという、その名もずばり、忍町。

最近は忍者で観光客を集めていますが、元は歴史ある城下町。風情のある街でした。

伊賀市上野図書館:ご利用案内 | 伊賀市の図書館・図書室