図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

飛島村図書館(愛知県)

伊賀上野からは高速道路で埼玉の家に帰るだけ、のはずだったのですが、、
四日市JCT伊勢湾岸道に入る所で、道を間違えてしまいました。
このJCTでは、以前にも一度道を間違えた覚えが。
このまま進んで名古屋高速経由で帰るか、一旦高速を降りて伊勢湾岸道に乗り直すか、迷いましたが、カーナビは次の桑名ICで降りるよう指示しているので、それに従うことにしました。

ただ高速に乗り直すのも悔しいので、その前にもう1つ図書館に寄ることに。
普段は素通りすることの多い愛知県の、飛島村に行ってみます。
名古屋市の隣にありながら合併もせずに"村"を貫く、孤高の存在。
かなり財政が豊かと聞いた覚えがあります。

カーナビに導かれてやって来ると、噂の通り、村とは思えない立派な公民館がありました。体育館、役場も隣接しています。
玄関の柱には、伊勢湾台風の時の水位が記されています。

この中に図書館があるものと思って探したのですが、見つからず。
聞いてみると、隣のすこやかセンターにあるとのこと。

すこやかセンターも、なかなか奇抜で立派な建物です。
屋外には、鯨の尻尾のような形の舞台も見えます。
一階は温水プールで、二階左の船のような形の出っ張りが、図書館。
名古屋港に近いからでしょうか。

中に入ると、村のシンボルの泳ぐ水槽が。メダカのようです。

二階に上がります。
横長い館内の、中央部に入口があります。
中央にはカウンター。
突き当りは雑誌コーナーですが、その棚も船のように反り返っています。
その裏の窓際は、物置スペースと化しています。

入ってすぐの所で、絵本まつりと称して絵本が並べられています。オリジナルしおりも配布していました。
隣には、ビジネス情報コーナー。さすが愛知県、タイトルにトヨタの入った本が何冊もあります。

左側、船首の方に行ってみます。
視聴覚資料が豊富。DVD、VHS、CDとあります。特に色褪せたVHSが多数。
昔のレンタル屋さんのように、貸出中の札がゴムで止められています。

「このDVDたちは泣いています。」と掲げられた扉付きの棚には、破損帯禁のラベルが貼られたDVDが。アニメばかり数十枚。幼児の仕業だとすると、注意喚起にもなかなか難しいものがありますが。

CDは平成以降のものが中心。意外に新しめです。
そして視聴覚コーナーの最果てには、LDが!アニメばかり、百枚ほどですが。

その先の方は児童書で、最先端は絵本コーナー。
窓も丸窓で、明らかに船を意識しています。

中央に戻り、右の一般書の方を見てみます。
文庫、新書、ノベルスの棚がありました。
やや少なめかな、と思ったら、岩波文庫、新潮選書などは、専用の回転棚もありました。

文芸書の仕切り板は緑。著者名は、白の人と黄色の人がいます。
何で分けられているのかは不明。年代?性別?何かの受賞歴有無?いずれも違いそう。

船尾の端は参考資料、郷土資料。
伊勢湾台風 水害前線の村」は飛島村についての本。他にも治水に関する本が何冊もあり、水害に悩まされてきた村の歴史が垣間見えます。
船尾側の窓は普通に四角でした。

コンピュータの本は、総記の所に「547に移動しました」と書かれていました。
分類法が出来た頃には無かった分野なので、置き場所が図書館によってまちまちです。
本は新しめではありますが、質、量ともやや寂しめ。

蔵書数は約8.7万冊。視聴覚資料は8千点。
今の施設の開館は1996年。新しく見えましたが、VHSが大量にあることからも、そこそこの歴史を重ねていることが分かります。

外のロビーでは、複製絵画の貸出もしています。
これも図書館で扱っているようです。
清瀬駅前にもありましたが、ここまで大々的ではありませんでした。

ロビーにはリサイクル図書も置いていました。やや古めの新書が多数。

周辺には、特別財政の豊かさを感じさせない、ごく普通の田園風景が広がっています。

その後は飛島ICから伊勢湾岸道に乗り、今度こそ道を間違えることなく埼玉に帰りました。

飛島村図書館ホームページ