図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

ユーモアスクエア(埼玉県 さいたま市)

大宮盆栽美術館の周りは、盆栽園が点在し、盆栽村と呼ばれています。
南に少し歩くと、石畳の道が続く、閑静な高級住宅地が現れました。
盆栽村があるのは知っていましたが、こんな風情ある町並みになっているとは知りませんでした。

その盆栽村の一角にあるのが、さいたま市立漫画会館

日本の漫画の祖、北沢楽天の晩年の居の跡地とか。
小さな展示室にて、楽天の業績が紹介されています。
美しい庭は、当時のままのようです。

ここには、夏休み期間だけ公開されているという、漫画資料室があります。と言うか、あるはず。
夏休み中の子供たちで大いに賑わっていると想像して来たのですが、、館内に人の気配は全く無し。資料室も見当たりません。
事務室には人がいたので聞いてみると、資料室は二階にあるのですが、公開は8月20日までだったとのこと。
えーっ?夏休みなら31日まででは??と思うのですが、言ってもどうにもなりません。
残念。。次のチャンスは1年後。。
その代わり、プラザノースにあるユーモアスクエアで漫画の閲覧ができる、と教えてもらいました。
プラザノースと言えば、3年前に行った北図書館のある所。思えば私が北沢楽天を知ったのも、この時が初めてでした。
さほど遠くないので、行ってみることにしました。

車で10分もかからず、到着。
これがユーモアスクエア。3年前には見た記憶が無いのですが、北図書館の向かいにありました。

中央は空豆型のこども読書スペースになっており、その周りの壁沿いに漫画が並べられています。
貸し出しは出来ませんが、誰でも自由に入室、閲覧可能。

「埼玉県出身漫画家の作品」コーナーがありました。
暗殺教室」「のだめカンタービレ」「ホムンクルス」「築地魚河岸三代目」など、多彩な有名作品が並んでいます。

その隣には「さいたま市ゆかりの漫画」コーナー。
スポーツ物、しかも結構な有名作が多いです。
キャプテン翼」には大宮公園サッカー場駒場スタジアムが登場、
「ラフ」は埼玉栄高校、「エースをねらえ」は浦和西高がモデルになっているとか。

他の蔵書はと言うと、手塚治虫横山光輝石ノ森章太郎などの古典的大御所に、「ゴルゴ13」も多数。
もちろん、現代の少年少女向け漫画や、「キングダム」「ワンピース」などの人気作も。
ただし、大部分の作品は全巻は揃っていません、

壁には「一枚漫画の世界」として、国内外の作品が9枚ほど飾られていました。

約2千冊という開架図書は、3ヶ月ごとに入れ替えられているようです。
なぜ向かいにある図書館と一体運営にしないのか不思議ですが、このプラザノース、ユーモアというものをテーマに据えているようなので、それを体現する象徴的な存在なのでしょう。

もうすぐ9月とは思えぬ猛暑が連日続きますが、なぜか外の広場の木々は秋の装いでした。

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