図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

東大和市立中央図書館(東京都)

所用で多摩にやって来ました。用が片付いた後は、恒例の図書館訪問。
先週も月曜日に日本福祉大学付属図書館美浜本館(愛知県 美浜町) - 図書と旅=愛知県]で図書館巡りをして、開いている所を探すのに苦労したのですが、さすが東京都、結構開いている所があります。
その1つがここ、東大和市の中央図書館。

東大和市役所を中央に、露払いのように左に公民館、右に図書館が並び立っています。

中央が東大和市役所

駐車場に車を停め、館内へ。
巾着袋のような形で、入口は狭く、奥に広がっています。

玄関の左は、CDと雑誌。
CDは二千枚ほどでしょうか。
窓を背にして、座席が並んでいます。ヘッドレスト付き。
一部の席は視聴席になっており、一席ずつにCDラジカセが!これはちょっとユニーク。

「追悼 山田太一さん」のコーナーも設けられていました。著作が並べられています。

中央部は吹き抜けで、見上げると採光窓が。

本棚は木製。
壁には「東壁」「北壁」「西壁」と書かれています。
南は玄関と児童書コーナーで、壁はありません。
北側も窓、西壁の本棚の合間にも小さな窓が開いていたりして、明るめの館内。

MULTI-LINGUAL BOOKSなる洋書コーナーもありました。
英語、中国語、韓国語に、その他アラビア語などの本も少しあります。

文庫本はかなり豊富。1万冊はありそう。
コンピュータの本は、総記と電気の所に分散。そこそこ充実しています。

入口近くに二階への階段があります。
階段の壁のタイルは、多種多様な古代文字を紹介するパネルになっていました。
甲骨文字、マヤ文字ヒエログリフなど何となく知っているものから、エトルリア文字、バムム文字、西夏文字、ナバテア文字など、聞いたこともない文字も多数。
まさに知の殿堂、とでも言いたくなる空気を醸しています。

二階のロビーでは、地域資料展をしていました。
武蔵村山、立川、東村山、小平の4市の図書館の紹介と共に、当館所蔵の地域資料をガラスケースに展示していました。

奥はレファレンス室。これがまた壮観。
外周部だけ二階があり、劇場のような造り。
その下は棚が二重になっていて、奥には新聞縮刷版がびっしり。

地域資料は行政資料が中心。
東大和市、東京都の膨大な資料があります。一部埼玉のものも。
東大和市に関する新聞切り抜きも、大量に収集されています。
古めの本が多い中、昨年話題になった「地球の歩き方 多摩地域」もありました。

地球儀が置かれているのも、良い演出。
東大和市美術工芸品が市内27ヶ所に置かれている、という紹介もありました。20年前の情報ですが。

資料の探し方指南の小冊子、パスファインダーも置かれていました。最近良く見かけます。

駐車場側から

蔵書数は約32万冊。開館は1984年とのこと。
実に厳かで知的な空気に満ちた図書館でした。特に二階は格別です。

東大和と言えば、多摩湖
写真の1枚でも撮ろうかと思って車で行ったのですが、駐車のできる撮影スポットが無く、結局1枚も撮れずに下ってきました。。

中央図書館 - 東大和市立図書館