図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

多摩市立図書館本館(東京都)

この日の最後に訪ねたのは、多摩市立図書館の本館。
多摩ニュータウンの中心、多摩センターにあります。
土日は午後5時まで。閉館まで残り15分ほどというギリギリの時間に到着。

高台に建つその姿は、完全に学校です。
つい2時間前に居た、ふれんど平尾に続いて、この日2校目。

入口も学校そのもの。

中は、扉や壁は取っ払われていて、広々とした空間が広がっています。
学校を改装した公共図書館と言えば、新宿区の中央図書館もそうでした。雰囲気はよく似ています。

入って最初の空間は、ティーンズコーナー。
続いて、たま市民文庫、シニアコーナー
多摩市ゆかりの人の本が並んでいますが、あいにく知らない人ばかり。
柳田邦男の本がありましたが、多摩市との関係性は不明。

よく見ると、「しらべもの」「文学 読みもの」「ビジネス 社会科学」「哲学 歴史 自然科学」と、分野別に柱が色分けされています。これは、日比谷の図書館思い出させました。

多摩ニュータウン現況図なるものを収めた引き出しもありました。開発前に現況把握のために作った物とか。
コンピュータの本は質、量ともまあまあ。
文庫の棚は廊下にあります。その横には落語のカセットもありました。

館内はトの字型で、短辺の奥は「こどもとしょしつ」。
「へなそうるのへや」なる名前も付いています。へなそうるが何だか分かりませんでしたが、どうやら人気童話のキャラクターのよう。
なぜか外国語資料、日本語学習資料、多読コーナーもこの中にありました。

カウンター脇にはCDもありました。
ここもやはり古い作品が多く、ほぼ平成初期で止まっています。

二階は閲覧室、学習室でした。
その上の三、四階は、閉架書庫。

蔵書数は約12.1万、視聴覚資料は5千。
昭和48(1973)年に市役所隣に開館し、平成20(2008)年に現在の旧西落合中学校跡地に移転、との歴史です。
そして、来たる5月7日をもって閉館し、再び新図書館に移転予定。館内の壁にも新図書館を紹介する展示がありました。
実は、この日多摩エリアにやって来たのは、この情報を目にしたことが理由の一つでした。
最初で最後の訪問となりましたが、はるばる来た甲斐のある、ユニークな図書館でした。

その後は周辺を散策。
まずは、白山神社。新しい街ですが、この神社は結構な歴史があるようです。

裏に回ると、そのまま多摩中央公園に繋がっています。

新しい図書館は、この公園内に建つとか。
7月にオープンするという話なので、もうそれなりに出来ているだろう、と思っていると、やはりありました。着々と準備が進んでいるようです。

町の中心の、多摩センター駅
京王、小田急多摩モノレールの3社が集います。
モノレールは今は行き止まりですが、延伸の話もあるようなので、いずれその姿を変えることでしょう。

サンリオピューロランドもこの街にあります。目抜き通りは、ピューロランド帰りの着飾ったカップルが闊歩しています。

ピューロランドの前は、コスプレイヤーが大集結し、大撮影会。特にイベントなどではなく、いつもの光景と思われますが、完全に異世界でした。

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