図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

豊島区立上池袋図書館(東京都)

北区の滝野川から、歩いて池袋へ。
その途中、また図書館に寄ります。
最寄り駅は東武東上線の北池袋ですが、巨大ターミナルの池袋からもギリギリ徒歩圏内。
そうとは思えない落ち着いた住宅地の中に、忽然と現れました。

館内も、都会の図書館にしては落ち着いています。
入るとすぐカウンター、向かいは広々とした新聞雑誌コーナー。
館内はL字型で、奥の長辺は児童書です。
最奥に、おはなしのへやがあります。

CDは三千枚くらいでしょうか。品揃えは少々古め。
実は10年くらい前に1度来たことがあるのですが、恐らく当時とほとんど変わっていないのではないかと。
下手すると、前世紀からほとんど更新されていないかも。
先ほどの北区では10点まででしたが、ここは貸出は3点まで。まあ標準的です。

雑誌の横には、特集展示「2024年 令和6年 辰年の本」が。
タイトルに24、6、辰(龍)の入った本を集めているようです。
「龍の文明史」はともかく、他には「六義園」「ホルモー六景」「7月24日通り」など。
ちょっと強引な企画という気もしました。

でも、ここってこんなに狭かったかな?と思っていたら、二階もありました。
一階には他には、ヤングアダルト、料理、くらし、医療などの本があるのみでした。

階段で上がると、二階の窓にはステンドグラスが入っています。
その脇には、岩波ブックレットの棚が。薄い本がびっしりと並んでいます。
文庫本もなかなか豊富。

特集展示「世界一周鉄道の旅」もあり、鉄道の本が集められていました。

南の窓際は郷土資料。
豊島区、東京に関する本、資料がずらり。
コンピュータの本は高度なものはなく、やや寂しめ。

ピンクとベージュの間のような色の本棚は、鉄骨で耐震補強され、
横には分野名を大きく書いた板が張り出しています。

エレベーター横には、鉄道コーナーもありました。
交通新聞社新書、じっぴコンパクト新書はじめ、鉄道本が3、4百冊。
豊島区の図書館には各館に重点テーマがあり、ここのそれが「鉄道」だそう。
なぜここが鉄道なのかというと、この図書館の用地は旧国鉄から買ったとか。その縁のようです。
棚の上には、「車籍 日本国有鉄道」のプレートも飾られています。
直江津西条の図書館には少々劣りますが、頑張っています。

蔵書数は約9.8万冊、CDは約4千枚。
公式サイトには、来年2月から改修工事のため1年強の長期休館に入ると案内されているのですが、館内にはそのような掲示は見当たりませんでした。
ちなみに開館は1993年とのこと。そんなに老朽化している感じはありませんでしたが。

側面には分かりやすく「図書館」の文字がありました。

背後は線路が迫っているようですが、玄関側には公園、上池袋さくら公園が広がっています。
彼方には嘗ての日本一の高層ビル、サンシャイン60も見えます。

東武東上線、山手線、埼京線の線路が複雑に入り混じる、パノラマスポットが。

池袋には数知れず来ていますが、ここに来たのは初めてかも。

元々アニメショップの多いことで知られた池袋ですが、最近は”アニメの町”化が顕著。コスプレイヤーが大勢、街を普通に闊歩しています。
そう言えば日本漫画史の伝説、トキワ荘があったのも豊島区でした。
ジュンク堂書店に向かっていると、その手前にアニメ東京ステーションなる施設を発見。

この日はガンダム特集の様でした。なぜか輪切りの電車もありますが。
地下には、「アニメーションの制作工程を見てみよう!」なる展示が。

ちょっとした無料博物館でした。

上池袋図書館 - 豊島区立図書館