図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

大和郡山市立図書館(奈良県)

名古屋から関西本線に乗り、郡山で下車。
エスカレータもある立派な駅なのに、時間帯によっては無人青春18きっぷは自動改札を通れず、遠隔操作で確認するので、外に出られるまでかなり待たされました。

JR郡山駅(関西線の)

ここは私の実家のある街。JRの駅からは結構距離はあるのですが、雨も収まったので歩いて向かいます。
駅の近くにある、外堀緑地。

緑地が整備されています。私が子供の頃は無かったですが。

紺屋町では、道の真ん中に小川が。昔はここで染め物をしていたとか。

お堀の傍にある、市立図書館の横を通ります。
いつかじっくり書こうと思っていたので、この日は寄る気はなかったのですが、、ここまで来るとやはり入ってしまいました。
先日、2026年の大河ドラマの主役が豊臣秀長と発表され、
縁の深いこの街ではさぞかし盛り上がっているのでは?と気になっていたこともあり。
正直この時代を描く大河は食傷気味なのですが、郷里が主要な舞台となると気にならないわけがありません。

立派なホールもある大型施設の一角の、綺麗な図書館。
いずれも私が住んでいた頃にはありませんでした。
ロビーには郡山城平城宮の模型が。

中に入ってみます。
秀長特集コーナーは特に見当たらず。
郷土資料コーナーに行っても、何冊か関連の本はありましたが、目立ちません。
大和郡山市出身、ノーベル化学賞受賞者の福井謙一を紹介するコーナーが大きく作られています。
子供の頃に一時住んでいたという、赤塚不二夫の本も多数。本人は奈良にあまり良い思い出はないそうですが。
藩主の柳沢吉保筒井順慶に、映画監督井筒和幸の本もあります。

ここ大和郡山市は、金魚の養殖で知られる街。
金魚の本が多数あるかと思ったら、見当たりません。
ガラスケースの中に、「金魚問答」「風俗金魚伝」などの古書、ではなく古書の写真が紹介文と共に飾られていました。
郡山を舞台にした、金魚すくい漫画「すくってごらん」もありました。映画化もされています。
ICT情報通信技術コーナーは、意外に豊富。
旅行ガイドは紀行書と一緒になっており、これもそこそこ充実。
文庫本も豊富で、1万冊は超えていそう。
雑誌は百誌ほど。
CD、朗読カセットもありました。館内視聴のみ。
ヤングアダルトのコーナーには漫画も少々。「三国志」「AKIRA」などを置いています。

二階は、こどものほん。広くてゆったりとしています。
おはなしのへやもあり、その周りは円形に棚が並んでいました。

普段は19時まで、土曜日に至っては21時まで開いているという、奈良県らしからぬサービスの良さ。

近鉄の線路を挟んで、目の前は郡山城跡。

この日は3月23日。毎年桜の時期に行われるお城まつりは、翌日からでした。まだしばらく開花しそうな気配はありませんが。

信号のない三叉路に踏切もあり、いつも混乱している街の玄関口。
ようやく立体化工事が進んでいるようです。

残念ながら衰退しつつありますが、金魚の養殖池も時折見かけます。

金魚というキラーコンテンツを持ち、古い城下町も残るこの街。
昔よりは観光客を意識したお店や施設が増えたとは言え、まだまだ伸び代はありそうです。

翌日も雨でしたが、お城まつりが気になるので、お城にやって来ました。
屋台も立っているものの、この天気ではお客さんもおらず、ほぼ閉店。

開花宣言はまだまだ先のはずですが、ごく一部の樹は綺麗な花を咲かせていました。

大和郡山市立図書館/大和郡山市