図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

呉市中央図書館(広島県)

朝早く三原を出て、JR呉線に乗りました。
海岸すれすれを走る車窓風景はなかなか。天気はあいにくでしたが。
呉駅で途中下車。

軍港の街らしく、駅前にはスクリューが。

この日は月曜日。
ここの図書館は希少な月曜開館。
徒歩10分ほどで着きました。

まずは分野別に分けられた雑誌コーナー。
続いて文庫、文芸。
上に電灯の付いた、低い本棚が並んでいます。

カウンターの上は、3階分はあろうかという高い吹き抜け。
開放的です。

奥の方は、2m超の高い棚になっています。
海洋工学の所には、「世界の名艦」「世界の艦船」「日本海軍全艦艇史」など、如何にもな本が揃っています。
海戦に関する本も多数。
釣り、漁業の本も豊富。
この辺りは「海の文庫」なるコーナーになっていました。

CDはクラシック、落語など。
ポピュラー系は見当たりません。

奥は参考図書。
コンピュータの本はまあまあ充実。
洋書もありました。古いペーパーバックが中心。

奥の階段を上がると、小さな漫画の棚がありました。
「ペリリュー」なる、南洋の戦いを描いたマンガが、らしさと共に異彩を放っています。
他も「落第忍者乱太郎」「風光る」「八雲立つ」などやや個性的。

二階は、一階の1/3ほどの広さ。
工学、軍事、芸術、政治経済などの本はここにあります。

入口左側は児童書エリア。相対的には小さい気がします。
こちらにも上への階段があり、上は読書室。
先ほどの二階とは繋がっていません。

不思議なことに、どんなに見て回っても郷土資料コーナーが見当たりません。
館内案内図にも載っていません。
分類番号に従って探すと、あるにはありましたが、かなり小さく、原爆に関する本が数十冊あるのみ。
このレベルの図書館で、郷土資料の扱いがこんなに小さいのは初めて。
基本は閉架らしく、蔵書のカタログが置いていました。

最初の開館は大正14年という長い歴史を誇り、現在の施設は1986年から。約39万冊という蔵書数も立派です。

あまり時間はありませんが、その後は街を散策。
図書館の向かいには、大和の錨のレプリカがありました。

旧い建築物の壁に、名作アニメ「この世界の片隅に」の大きな紹介パネルが。旧下士官兵集会所だそう。

舞台となった場所も紹介されており、ここ自体もその中の1つ。

彫刻の並ぶ坂道を上って行くと、
入船山記念館。

旧呉鎮守府司令長官官舎

中は豪華絢爛。

隣の資料館からは、呉の街が一望。

他にも時計塔、火薬庫、東郷平八郎邸など、色々なものがあり、なかなか見応えありました。

駅の方に戻ります。
大和ミュージアムは昔行ったことがあるのでパス。
その向かいの、てつのくじら館に寄ってみます。

ここも来たような気がしますが、入場無料なので。
時間が無いので高速で見学。
駅に急ぎます。
しかし、思っていたより遠い。しかも駅が見えてからも海側には出入口が無いようで、なかなか改札に辿り着けず。。
今朝降りた山側に回っている間にタイムオーバー、電車は行ってしまいました。

呉市立図書館 「アクセスマップ・呉中央図書館」 - 呉市ホームページ