再び、青春18きっぷの旅を始めます。
朝早く博多を出て、鹿児島線を南下、熊本県の玉名で下車。
巨大な鐘は、市内の寺にある世界一の鐘のレプリカとか。
東に歩いて行くと現れたのは、繁根木八幡宮。
西南戦争の舞台にもなったそう。
更に行くと、高瀬裏川なる小川に、石橋が幾つも架かっています。
なぜか熊本県に圧倒的に多いという、石橋。玉名を下車地に選んだのは、これが目当てでした。
大通りを駅に戻り始めると、図書館が建っています。
玄関前にある自販機は、金栗四三仕様。
大河ドラマ「いだてん」で一躍有名になったマラソンランナーは、この街の出身。
世間の評判は悪かったみたいですが、個人的にはかなり好きなドラマでした。
正面には新着図書。歴代本屋大賞ノミネート作品の特集もありました。
裏は熊本、震災関連の本が。
最近は地震が全国で起こっているので、熊本が被災地というイメージが正直薄らいでいましたが、改めて思い出すことになりました。
床はリノリウム、レンガ、木の板、絨毯、と色んな素材の領域が入り混じっています。
奥には、全国の電話帳コーナーが。
CD、DVD、VHSが置いていますが、全部合わせても千点以下と、少なめ。
雑誌は縦置きと面置きで、60誌くらい。
郷土室は、カウンターの内側にありますが、入るのは自由。
髙田浩運氏の遺贈資料は、経年劣化のためコピー不可とのこと。
他の資料も古め。熊本県全般の本を置いています。
そんな中、いだてん、金栗四三の本は新しめ。地元でも以前はそこまで注目されていなかったのでしょうか。
建築の所に、熊本の橋に関する本が何冊も。
郷土資料コーナーでも良い気がしますが。
一般書と児童書の境目に、マンガの棚がありました。
まんが「日本の歴史」から、学研のひみつシリーズ、コミックエッセイ、名文学の漫画版、手塚治虫、とマンガなら何でも、という感じ。
別の所には「ワンピース」だけの棚がありました。単に人気作だからかと思っていましたが、作者が熊本出身のようで、それ故の特別待遇かも。
文庫本も、分散して置かれています。
早川文庫が大充実。大きな棚をほぼ独占しています。
コンピュータの本は、専門的な本はありません。
ベビーベッドが、雑誌コーナーの横に1台。置くのは良いのですが、なぜここに?
どことなくカオスな匂いのする図書館ですが、このベッドがそれを象徴している感じが。
開館は1981年、蔵書数は約14万冊。
この旅で訪ねるのは、ここが最南端。
上り電車で博多方面に戻ります。