図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

三鷹市立三鷹図書館(東京都)

所用で車で都内へ。そのついでに、東京では少数派の、駐車場のある図書館を訪ねることにしました。
まずやって来たのは、三鷹市三鷹図書館。
三鷹駅から南に約1.5km。三鷹のイメージ通りの、緑あふれる道路沿いにありました。

北には警察署、南には市役所があります。バス停も眼の前。


駐車場はあるにはありましたが、障害者優先で、なるべく車で来ないで、と書いてありました。
すみません、今回は勘弁してください。幸い、何台分かは空いていました。

玄関

玄関ロビーは吹き抜け、ステンドグラスも使われており、荘厳。
正面に、三鷹に関する本、三鷹ゆかりの作家の本のコーナーがありました。
玉川上水で入水したという太宰治の他、高村薫奥泉光吉村昭などの本があります。
三鷹には国立天文台もあるので、天文台の本もありました。

その隣は、今月のテーマ図書。
夏らしく、「こわい本」の特集でした。

入口の脇には、みたか市民文庫が。
ジャンルはバラバラなので、恐らく市民の書いた本なのでしょう。

中に入って行きます。
蜂の巣のようなデザインの、木のタイル床。
本棚に書かれた大分類は、英語も併記。
平日の昼間でしたが、利用者はかなり多めです。

雑誌は二百誌以上。
るるぶまっぷる専用の棚もあります。
雑誌の裏は、文庫本。5、6千冊はあります。
パソコンの本の棚は量、質とも充実。専門的なO'Reillyの本が数十冊ありました。
情報科学の本は、また別の棚にありました。

東洋文庫は他館でもよく見かけますが、ここは中央公論社「世界の名著」、講談社「人類の知的遺産」、「朝日カルチャーブックス」「教育社新書」など、かなり古いシリーズ物が他にも多数揃っています。
紀行、旅行案内のコーナーにも、「日本の山河 天と地の旅」なる、半世紀近く前の大判シリーズが揃っていました。

児童書エリアの奥には、くまの子ウーフコーナー。円形の棚に絵本が並んでいます。
三鷹在住の神沢利子さん作の絵本シリーズだそうで、ウーフのぬいぐるみも置いていました。

絨毯敷のおはなしのへやもあります。
JR児童書研究資料、なる棚もありました。JR?というのが謎ですが。

窓の外には、緑眩しい庭が広がっています。

二階に上がってみます。

三鷹の橋めぐり 玉川上水編」なる写真展示がありました。
吹上の町を思い出しました。
その前のロビーは、机を並べて読書ホールどなっています。やや空調の効きが悪いような。

大きな資料室には、参考図書、郷土資料があります。
郷土資料は、東京都下の市区町村ごとに分類され、膨大な量。
姉妹都市、友好都市として、たつの市遠野市新庄市などの資料も。
旧ホークスサミットなるコーナーも。名前に鷹の字が付く町の集まりのようで、北海道の鷹栖町などが入っています。
ジブリ美術館がある三鷹だけに、ジブリの本もありました。
太宰治の本はここにも。

今の施設は1984年の開館で、蔵書数は約43万冊。
三鷹市は、多摩では八王子、立川、武蔵野に次いで4番目に出来た市だそうで、その歴史に相応しい、貫禄ある図書館でした。

三鷹図書館(本館) - 三鷹市立図書館